再恋 ページ42
ハウスも
私自身の生活も
ある程度.軌道に乗り始めた頃。
私は優輝に呼ばれて会議の帰り道
会議場近くにある小さなレストランに居た
夕食には早すぎて
昼食には遅すぎる15:30_
そこには妙に体を硬めてる優輝と
その空気の意味を知ってもっと硬めてる私
そんなカチカチの2人が向かい合って座っていた
_あのさ。今更…とは思うんだけど
そう先に切り出したのは優輝の方
アイスコーヒー。
飲めないくせにブラックのまま一気に飲み干して
_あのさ。今更…とは思うんだけどね
そう繰り返した優輝はその勢いのままに
"もう一度付き合うのは…どうでしょう" って。
なんか変な敬語の告白の言葉を伝えた
「どうでしょう…って」
日頃使われることない言葉にぷっと笑えた私に
それでも
まだカチカチのままの優輝は
やっぱり真面目な人なんだなって思わせた
まっすぐで
優しくて
あの頃より年を重ねた分大人の雰囲気も帯びて座る優輝へ私からの返答は…
「いーですよ?」
敢えての敬語にした
え?え?ホントに?
優輝はキラキラした眼で私を見て
私が "いいよ?ホントに。" そう笑ったら
よっしゃー!!って半立ちして
だから私は慌てて優輝を落ち着かせて
優輝も慌てて座りながらそれでももっかい
今度は小さく "よっしゃ!" って言った
そんな優輝を見ていたら
なんか少しだけあの頃には思えなかった
可愛いな…なんて気持ちを感じた
そして
これが私の
私にとって相応しい恋愛なのかな…とも思った
背伸びせずにいられて
いつだって近くにいて
有名でもなんでもなく…ふつうの男の人…
そんな彼が私にとって相応しい恋愛相手なのかな…って。そう思った
いつも
いつだって思ってくれる人
愛するより愛されていたい__
そんな私の本当の理想を叶えてくれるのはこの人なのかな…って。思った
そしたらなんか泣けてきた
『なんで泣くの?!』
慌てる優輝に
あの頃…水族館で "なに泣いてんねんっ⁉"って
泣いてる私を泣き止ませるために慌ててキスを
…生まれて初めてのキスをくれた健二郎が重なってしまったけど
それはそおっと掻き消した
_『大切にさせてください』_
相変わらずきっちりとした言葉に
「…大切にしてやってください…」答える私は
もういいや。って思った
もう健二郎の事はいい…
もう…追わなくていい…
…もう追えなくていい……
優輝との再恋
私は今度こそ健二郎を思い出に変える事を
心の中そっと決めた
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梨香(プロフ) - にゃりんさん» あと。楽しんでくれて本当にありがとう…この作品は私にとってSpecialなので褒めてもらえるとホッとするよ (2019年8月28日 18時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - にゃりんさん» いひひ。最後はどーなるのかなぁ(笑)…女の子が夢中で健二郎を好きなコトと情景がいい塩梅に描けてたら嬉しいな…☆ (2019年8月28日 17時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
にゃりん(プロフ) - 梨香さん» なんかね、恋愛に純粋だった頃を思い出すね。にゃりんぐらいおばちゃまになってから読むと心が洗われるね(笑) 日記っぽく書いてるから余計かな〜。終わりは日記調じゃない方がよりリアルかも! なーんて偉そうに言ってみたけど、つまりは楽しく読んでます(爆) (2019年8月28日 17時) (レス) id: 71dba2f90e (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - にゃりんさん» にゃーちゃんだからこそ聴きたい!この作品どんな? (2019年8月28日 12時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
にゃりん(プロフ) - 梨香さん» なるほどね〜♪等身大のお話だからリアルなんだね!!それを踏まえてもう一度読みなおそーっと(笑) (2019年8月28日 12時) (レス) id: 71dba2f90e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨香 | 作成日時:2019年8月27日 11時