17歳。冬 ページ5
健二郎くんとの"初めて"は17歳の冬
…ベタだけどクリスマス…だった
夢が叶って忙しくなった健二郎くんだったけどクリスマスだけは無理矢理時間を空けてくれて
2人でごはん食べて
2人で映画見て
2人で手を繋いでいろんな所を歩いて
そして2人でプレゼントを交換して
健二郎くんと過ごしたクリスマスはやっぱりどのクリスマスよりも特別なモノだった
もう既にひとり暮らしを始めていた健二郎くんのおうちにお邪魔する事に決まった時は
正直いろんな意味でバクバクと胸が煩かった
今まで知らなかった健二郎くんの部屋。
健二郎くんの趣味で溢れた小さな部屋。
そこに入れる自分は世界でいちばん幸せな人間だ…って。心からそう思った
大好きな人の部屋はやっぱり私には特別な場所に見えて私は迷路を楽しむみたいにドアというドアを開けて健二郎くんの部屋を散策した
散策するほど広い部屋って訳ではないけど
お風呂に寝室にキッチンに
それから冷蔵庫
私は顔を突っ込むようにして見て回った
そんな私に健二郎くんは終始困ったように笑ってたけどそれでも私のしたいようにさせてくれて
そして
『とりあえずあちこち掃除しといて正解やった』そう笑った
そしたら私は掃除してる健二郎くんを想像してなんだかおかしくなってプッて笑っちゃってた
そういう事か…って思ったら
だからどこも男の子の部屋じゃないのか…って思ったら
健二郎くんの中の男の子を探してみたくなって
私はタンスを開こうとしたり
ベッドの下を覗き込もうとしたり
やんちゃ過ぎる行動を始めてた
『アカンって!やめーっっ!』
慌てて私を捕まえようとする健二郎くんがおかしくて
好きだから…なのかな
…なんか可愛い…って思っちゃって
だから私はアチコチ健二郎くんの男の子を探し回ってた
『やめ言うてるやろッッ』
そんなやんちゃな私を捕まえた健二郎くんと
健二郎くんの手に捕まえられた私の距離は
今まで有り得なかったくらい近くて
だから…流される…感じだったのかも知れない
流されるようにキスをして
流されるようにそれが深くなって
流されるように折り重なった
下から仰ぎ見る健二郎くんは今まで知らなかった健二郎くんで
紛れもなくどの健二郎くんよりも男の子で
2つが1つになった時.私は心の底から
_本当の幸せ_を知ったんだ
生まれて初めての"好き"もそうだったように
17歳の冬
生まれて初めての"愛してる"を教えてくれたのも健二郎くんだった
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梨香(プロフ) - にゃりんさん» あと。楽しんでくれて本当にありがとう…この作品は私にとってSpecialなので褒めてもらえるとホッとするよ (2019年8月28日 18時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - にゃりんさん» いひひ。最後はどーなるのかなぁ(笑)…女の子が夢中で健二郎を好きなコトと情景がいい塩梅に描けてたら嬉しいな…☆ (2019年8月28日 17時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
にゃりん(プロフ) - 梨香さん» なんかね、恋愛に純粋だった頃を思い出すね。にゃりんぐらいおばちゃまになってから読むと心が洗われるね(笑) 日記っぽく書いてるから余計かな〜。終わりは日記調じゃない方がよりリアルかも! なーんて偉そうに言ってみたけど、つまりは楽しく読んでます(爆) (2019年8月28日 17時) (レス) id: 71dba2f90e (このIDを非表示/違反報告)
梨香(プロフ) - にゃりんさん» にゃーちゃんだからこそ聴きたい!この作品どんな? (2019年8月28日 12時) (レス) id: 64c500100f (このIDを非表示/違反報告)
にゃりん(プロフ) - 梨香さん» なるほどね〜♪等身大のお話だからリアルなんだね!!それを踏まえてもう一度読みなおそーっと(笑) (2019年8月28日 12時) (レス) id: 71dba2f90e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梨香 | 作成日時:2019年8月27日 11時