君と私のジャニスト短編集腐

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重「あ、流星見て！アクアゲートやって！」


藤「すげー。」



トンネルみたいになってて、周りには180°魚がいる。

隣で口を開けて上を向いてる大毅の横顔を見つめると、四方からの青い光がキラキラと降りかかって、触れてはいけないんじゃないかっていうくらい、綺麗やった。



藤「なぁ大毅…。」


重「ん？」


藤「っ…やっぱなんでもない。」



そう言って俯くと、腕時計がちらっと目に入って、もうすぐ５時になるところやった。

あ、イルミネーション始まるやん！



藤「大毅、そろそろ外行こか？」


重「おん！…あ、その前にナポレオンフィッシュのぬいぐるみだけ買わしてや笑」



いやそれ何に使うつもりやねん笑



ーーーーーーーーーー



重「わっ、ジンベエザメ！！」



海遊館の壁面にはものすごく大きなジンベエザメが光によって現れていた。



重「すごー、俺全部見るで！340°全部見る！」



周りもライトアップされてるからそれを全部見るってぴょんぴょん飛び跳ねてる大毅さん、…残りの20°どこいってん…。



藤「もう落ち着きや笑」


重「やってめっちゃ嬉しいんやもん…。」



唇尖らせながら俺の手を取って恋人繋ぎにした。

かわいいねんけど、こんなにキレイなイルミネーションでも幻想的な雰囲気とかからはかけ離れてるんよな、俺らって笑




それから小1時間人だかりの中を光のアートを堪能した俺たちは、大毅のお腹空いたって声を合図に、あらかじめ予約していたお店に足を運んだ。



重「え、めっちゃオシャレやん。」


藤「予約してた藤井です。」


店員「藤井様ですね、ペアコースでお間違えないでしょうか？」


藤「はい。」


店員「お席ご案内します。」



キョロキョロと店内を見回してる大毅を笑いながら誘導して、個室に案内してもらった。



重「ここ、なんのお店なん？」


藤「ん、フランス料理やで。」


重「ほぇーー、流星かっこええなぁ。」



まぁ、やっぱり記念日のディナーは大切やん？

…実はな、俺結局買ってしまったんよ。


何をって、指輪をやねん、…首につけれるようにチェーンつきで。


はー、渡せるか不安になってきたわ笑



店員「おまたせしました。」



店員さんによって上質なワインと前菜が運ばれてきた。

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