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七海「五条さん。ちょっかいをかけるのはやめてください。」

『あ、七海ー助かったー』

五条「何よ。別にただ話しかけてるだけじゃん。」

七海「私の夕食の時間が遅れますので。」

五条「は?何それ。まさかA、七海にご飯作ってんの?」

五条は「信じられない」とでも言いたげな顔をしてAと七海の顔を見やる。

『ついでですよ、つ・い・で。』

五条「ずるい!俺も食べる!俺のも作って!」

ガキかこの人と、Aは駄々を捏ねる五条の様子を呆れながら見る。

七海「五条さんはそのコンビニ弁当でも食べていればいいでしょう。」

五条「これは違うんだよ。」

七海「何が違うんですか。ほら、箸を入れ忘れられたんでしょう?」

と、七海は澄ました表情で何の気なしに五条に箸を渡すがその手は五条によって叩かれた。

七海「痛い。」

五条「五月蝿い!お前は黙ってろ!喋るの禁止。」

七海「子供か。」

2人のやり取りにどっと疲れた表情をしながら玉ねぎの皮を剥き出していると、もう1人、誰かが部屋の中へと入って来た。

夏油「ギャーギャー五月蝿いと思えば……」

七海「お疲れ様です。」

五条「何で俺にその言葉が出て来ない。」

七海「騒がしく申し訳ありません。」

五条「無視かよ!」


夏油は七海の肩に手を乗せてAの傍へと向かうと、これから料理をするという事は分かったが何故五条が騒いでいるのかが繋がらない。


夏油「どうゆう状況?」

『私が七海の分もついでに夕飯作るって流れに五条さんが入って来たんです。』

夏油「成程。」


五条「ねー、Aー。俺もお腹減ったー。」


『んー。でもお肉足りないですもん。今日は諦めて下さい。』


五条「やだー!」


夏油「へ〜。でも七海が羨ましいなぁ。Aの手料理が食べれるなんて。何作るの?」


『ハンバーグです。』

夏油「ねぇねぇ、A。材料足したら俺らの分も作ってくれる?」


『え。あぁ、……はい。あれば作りますよ(拒むと煩くて敵わん。)』

夏油「じゃあ俺買ってくるからさ!」

と、自信に飼っている呪霊をヒョイっと出してこれに乗って行くと言いたげに夏油はニコニコとしながらAに何を買えばいいか確認すると窓の外から飛び出して行った。

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作者名:シレン | 作者ホームページ:http://lyze.jp/hellomalco/  
作成日時:2021年2月15日 16時

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