年上のお姉さん。10 ページ10
.
チゲ、熱いっす。
「ねぇねぇ、本当にセフナ、昨日そんなこと言ってたの?」
「ああ、あれは嘘だよ。ほら、Aヌナはセフナに弱いから、簡単だと思って。」
熱い、熱いよー、なんてチゲと戦っているとき、リョウギとソンミナの乙女組がそんなことを話しているなんて露知らず。
飄々と冷麺を食べている同い年組が羨ましいと思っていたら、宿舎に居るはずのない人物が急に現れた。
ちょっと、ご飯の買い出し足りない。
「あれ?キボマどうしたの?」
「いや、ちょっとヌナに用事が…って、ヌナ、なにこのくそ暑いときにんな暑苦しいもの食べてんの?馬鹿?馬鹿だよな?」
「ちょっと待てコラ。こっちだって暑いわ辛いわで死にそうなのに、毒舌駄目。」
そう、現れたのは宿舎ではなく、実家で暮らしているはずのキボマ。
キボマはスーツを着ているから、まあ休憩の合間にって感じなんだろうけど…。
キボマはどうもあたしに用事があるらしく、あたしを探している。
キョロキョロと見渡してあたしの姿を見付けた瞬間、キボマは馬鹿にしたような表情を浮かべた。
ちょっと待て、あたし最年長ライン!
「で、キボマ。Aになんの用事なの?」
「ああ、なんか、現場監督がヌナ連れて来いって言うから。病欠でモデル足りなくてさ。」
「こんなちんちくりんで良いならどうぞ。」
「ハンギョン、あたしあんたは味方で居てくれると思ってたのにそれかよ。」
「さっさと行けロリコンババァ。」
「あ、それ5分で完食して行ってね♡」
「ちょっと待てーい。」
キボマの諸事情は解った。
けど、まさかのハンギョンからのちんちくりん発言にAちゃんびっくりだよ。
しかもこの熱々のチゲを5分で完食しろと?
ああ、リョウギが天使の仮面を着けた悪魔に見えて来ちゃった…。
取り敢えずあたしは頑張って5分でチゲを完食。
その代わり口の中はところどころ火傷してるっぽいし、唇も腫れてる。
あれ、モデルの代わりをするのに、これあり?
「ティーントップのニエルくんだな、その唇。」
「ハゼって言いたいのか。ニエルくんに謝れ。」
「ヌナがな。」
キボマの運転で向かってることには、まあ良いんだけども…。
うーん、そう言えばなんの撮影なんだろ?
.
194人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくさく(プロフ) - とても楽しく読ませて頂きました! ぜひ続きを読みたいでとぅ。 (2015年2月15日 15時) (レス) id: 57034cf48c (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - まぁEXOはallペンというか、もはや息子を愛でる母目線なんですけどね 笑 更新楽しみにしてますね♪長文m(__)m (2014年7月26日 12時) (レス) id: 2863111703 (このIDを非表示/違反報告)
saya(プロフ) - 初めまして!めっちゃ楽しく読ませて頂いてます~!去年あたりからEXOにはまったエルプです☆ちなみにギュペンです!だからこの小説サイコー!!しかも主人公の年齢がガチで一緒だからテンションやばい(°∀°) (2014年7月26日 12時) (レス) id: 2863111703 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:BB+ | 作成日時:2014年7月24日 11時