年上のお姉さん

年上のお姉さん。11 ページ11

.


キボマに連れて来られたのは、わりと大きめな撮影スタジオ。

ここは前に大きいってことで全員での仕事のときに使ったことがあるんだけど…。

え、こんな広いスタジオをひとりで使うなんて、キボマの奴、なかなかの売れっ子じゃないか。



なんて思っていたらキボマに頭を小突かれる。

ヌナ失礼なこと思ってただろ、と言われたので、そんなことは無いと否定しておいた。

うん、決して失礼なことでは無い、はず。






「ちなみに、今日は俺とだけじゃなくて先輩と後輩とも撮影だから。引き締めてよヌナ。」



「オッケーオッケー、オールオッケー。」



「(…はてしなく心配だ。)」






キボマがそんな一抹の不安を抱いているなんてことは露知らず。

少し浮かれ気分なあたしは、久しぶりに使うスタジオの雰囲気違いを見渡していた。



前はちょっと大人な感じだったし、今回もそう変わりはないけど、なんとなく違う雰囲気。

あ、あそこのブースは大人な感じと変わって、ちょっとストリートっぽいかも。



ぽけーッと見ていたらキボマに頭を叩かれて、これ出演者リストだから、と言いながらリストを手渡される。

頭を叩くくだりは、必要なかったんじゃ…。






「へー、メインはキボマなんだ。やるじゃん！」



「どーも。ヌナ、控え室にスタイリストさんが待ってるから取り敢えず見ながら準備して来て。」



「あいあいさー。」






出演者リストを見ると、デカデカとメインらしくキボマの名前が一番上にあった。

その横のミンジュと言う名前の子が、多分あたしが代役を務めるモデルだろう。

メインなんてすごいじゃーん、と少し茶化しながら言うと、キボマは素っ気なくお礼を言ったあと着替えるよう言ってきた。



キボマに言われた通り、控え室に行く。

そして着替えたあとスタイリストさんにメイク等をしてもらっているときに、再びあのリストに目を通した。



へー、シャイニーのキボムとミノ、それから東方神起のチャンミンとユチョンも居るんだー。

って、うん！？



エ ク ソ の セ フ ン ！ ？



ちょっと待って、セフンたんが参加するとか訊いて無いんですけど！

(あとジョンインとルハンとクリスも居た。)

お、お、お、オットケー！！


.

年上のお姉さん。12→←年上のお姉さん。10

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す