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二杯目 ページ3

ーーーーーー………。



ナナミは明るく、頑張り屋さんだった。



オレは彼女に惹かれていた。



オレの初恋だった。



運命だと思った。



でも、その気持ちを伝える勇気がなくて。





逃げた。




あの日、ナナミが『告白された。』とオレに伝えてきたときも





逃げた。




そのあと、ナナミと、彼、が付き合ったと聞いたときも





逃げた。



………いや、逃げてしまったのだ。



何も伝えれなかった。







苦しくて







苦しくて






苦しかった。



それさえも逃げてしまった。
お酒に溺れてしまった。



君を忘れるために、



伝えられなかった想いも



忘れるために。

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作者名：立花 山葵 | 作成日時：2020年12月14日 22時

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