【刀剣乱舞】はじめまして、こんにちは。

朱、四塗り　へし切長谷部の考察 ページ4

「っと、加州か、どうした」
「長谷部…」

縁側の曲がり角で、駆けてきた加州とぶつかりそうになった。
顔を上げた加州は泣くのを堪えたような顔だったから、恐らくあの主が絡んでいるだろう。

「…なんでもない」
「そうか」

そう言えば、加州の部隊が何か持ち帰ったとか聞いたが…猫でも拾ったのか？



「何故その話を知っている」
「目撃した者がいるからな」
「…今、あいつの部屋で、俺達の代わりになって貰っている」
「人間なのか？その拾い物は」
「あぁ」

書物に目を移したまま、山姥切が短く答える。

「主の、新しい夜伽の相手か」
「こんな夕暮れからでも夜伽と呼んで良いのかわからんがな」
「皮肉だな、お前の兄弟に手を出されずに済んだんだろう」
「まぁな」

「あ、此処にいたの、長谷部君、山姥切君、夕飯もう直ぐできるから」
「あいつには声かけたのか」
「来ると思う？一度も僕の料理を食べてくれたこと無いんだよ」

悲しそうに笑う、燭台切。
こいつの料理はなかなかに旨い。だが、あの主は酒だけを飲み、一度たりとも食べたところを見たことが無い。

「とにかく、早めにおいでよ」
「あぁ」

刀でありながら、俺達他の刀剣にまで気を配り、本丸の家事を仕切る。
燭台切は、辛くないのだろうか。

朱、五塗り　燭台切光忠の名付け→←朱、三塗り　加州清光の聞き耳

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