【刀剣乱舞】はじめまして、こんにちは。 (ページ29)

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朱、二十九塗り　骨喰藤四郎の探し物ページ29

手拭いが減っていた。
昨日、洗って干して片付けたはず。

「骨喰君？如何かしたのかい？」
「骨喰、如何かしたのですか？」
「燭台切…一兄…手拭いが減っている」
「え？昨日、骨喰君が洗って干したよね？」

だから。と付け足すと、洗い場に落ちてないか探しに行くことになった。
燭台切と一兄は夕飯の仕込みがあるらしい。

「あ、あれ？骨喰？？！」
「堀川か…手拭いが減っているんだが、知らないか？」
「さ、さぁ…僕も今来たばっかりだし…誰かが使って返してないとか？」
「その考えは無かった」

礼を言って、すれ違った兄弟に聞いて回ることにした。

「それなら、堀川が持って行ったぞ」
「！？何時だ？」
「半刻前くらいだな」

大倶利伽羅からの情報を頼りに、堀川の部屋に向かう。
でも何故、手拭いが必要なんだ？

「堀川！」
「ひゃい！？」
「骨喰！」
「鳴狐？！」

山姥切に部屋に引き込まれ、鳴狐が戸を閉める。

「頼む。静かにしてくれ」
「手拭いが減っていたのは、お前達のせいか」
「…骨喰、夕陽が起きるから」
「夕陽？」

鳴狐に言われ、示された方を見ると、壁に凭れ、寝息を立てている夕陽を、山姥切が起こさないよう抱き上げて敷いた布団に寝かせていた。

「…だから、手拭いが減っていたんだな」
「ごめん！ちゃんと洗っておくから！」
「…いい。隠しておきたかったんだろ。夕陽の事」
「察しがいいな。三日月か一期に見つかると厄介だからな」

一兄は、人間が嫌いだからな。

「何か手伝えるか」
「え、んー…見張り？」
「なるべく、あいつに見つからないようにしたい」
「燭台切か歌仙は大丈夫じゃないか？」

引き込めそうな奴は、片っ端から引き込めば良いんじゃないか？