第8話 ページ10
それは非常にまずい状態だ
一人一人個人的に動けばかえって危険な行為だ
連携が乱れれば多数の死者が出てもおかしくないからだ
そうなっては、市民の安全も自身の安全も確保できない…
ポジションはそういうときのために
位置を決め、やる人を分けて手際よく行う必要がある
特にゾンビを殲滅する作戦においては油断ができない
ゾンビはある日突然現れた、生きた死体、アンデット
彼らは人を喰らうことで仲間を増やしている
知性はなく、ただ人間を襲うという頭しかない
動きは読みやすいのだが、注意しなければいけないのがいる
それはゾンビの中でも特殊な個体「ヘイト」と呼ばれるのがいる
彼らは何らかの原因で変化したもので知性がある。
なので、予期せぬことをやらかす恐れがあるため
出会った際は細心の注意を払うべきなのだ
クロウ「それより、ポジションはどこでもいいって…」
あ「その場で言ってくだされば、私はその位置で動く
狙撃でも、近距離でも、遠距離からの援護も
全て、できる」
クロウ「すげぇ…」
琥珀「なぁなぁ! 元特殊隊の皆ってそんなのあたりまえなん?」
あ「…いや、そうでもないよ
私が近距離遠距離両方できるってだけで
ほかのメンバーは決まってたし
私ぐらいだったかも」
一通り、聞かれたことに答えていると
ドアが開いて、第5班の隊長が顔を出す
今日はもう家に戻っていいとのことを伝えに来たらしい…って
あ「まっ待ってください…任務、一件しか…」
琥珀「第4班だからね…来ないんだよあんまり」
あ「…いいですかそれで…」
クロウ「仕方ないことなんだよな…
特別隊の第1班、第2班も優秀なんだ
俺らまで中々来ないしな」
呉羽「それどころか、今日は一件来ただけでもいいと思いますよ
ひどいときは来ない時もあります」
あ「…そっそうなんだ…」
思わずひきつる
忙しい身で励んでいた私にとっては
暇という文字はなく、椅子に座ってじっとしているだけでも苦痛だった
何かしら、動いていなければ…と思うくらいに
今日は5年後の久しぶりの任務だったせいか
少し疲れた
慣れない環境はいつまでたっても慣れることはないからだ
寮に戻った私の部屋に来客者が来た
あ「はい……あれ…? 懐かしいね」
?「懐かしいね、じゃないだろ
入れろ入れろ」
あ「あっ、勝手に入らないでって
何、まだ軍にいたんだ、ポップ」
ポップ「当たり前だろ!
お前が牢に入れられてからずっーと俺は任務に励んでたからな」
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