三度目の正直というわけではないが/kwkm ページ32
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「なあ〜……そろそろ付き合うたってぇ」
「絶っっ対に無理です」
目の前で項垂れている男性が川上さんだなんて、私は絶対に認めない。というか認めたくない。川上さんのキャラが崩壊している気がしてならない。
川上さんに告白された次の日から、こんな風に毎日アタックされている。私は何回も断っているのに、この人はなんで諦めてくれないのだろうか。
「なんでそんな嫌なん? 」
「人と付き合うのが無理です……絶対めんどくさいし」
「そんなことないって。俺だったらAのこと絶対幸せにするから」
そんなことを言われても無理なものは無理だ。そもそも私は人と付き合ったことすらない人間なのだ。
誰かと付き合うだなんてことはもう諦めていたし、少し抵抗がある。
「なあ、俺のこと嫌いなん? 」
「いや……川上さんが嫌いなわけじゃなくて、その、怖いっていうか」
「怖い? 」
川上さんのことはいい人だと思っているし、嫌いとかそう言った理由で断っているわけではない。
「もし、もしもですよ。付き合った後に別れたらなんかすることがあるかもしれないじゃないですか」
「それが怖いんです。好きな人と別れないといけないだなんて、私は耐えられません」
これで諦めてくれるだろうか。おそるおそる川上さんの様子を伺った。
「っふ、なんだ、そんなことか」
「そんなことって___」
「別れなきゃいいじゃん。俺、一生愛す自信あるけど」
川上さんは少し笑いながらそう言いのけた。
「ねえ、俺じゃだめ? 」
「……私、めんどくさいですよ? 」
「そんなところも好きだから」
私は、無言で首を縦に振った。その瞬間、温かい感触が体全体を包んだ。
「っはー。今めっちゃ嬉しい」
「わっ!ちょ、川上さん」
「断られてたら一生引きずってたわ」
その言葉は嘘ではないだろう。川上さんの心臓がどくどくと早く脈打っているのがよく聞こえる。
「……これからよろしくお願いします」
「はは、ずいぶん固いなあ」
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匿名 - 偶然こちらの作品に出会い一気読みしました、どれも個性強くてすごく好きなお話です…!動画外メンバーさんのお話が読めてとても嬉しいです。これからの更新を楽しみにしています! (2020年11月16日 23時) (レス) id: e8c8d904dc (このIDを非表示/違反報告)
空蝉(プロフ) - 反応遅れてすみません!めっっちゃ良かったですありがとうございました! (2020年4月25日 23時) (レス) id: c1259f568e (このIDを非表示/違反報告)
すずかぜ(プロフ) - いろさん» ありがとうございますっ!!!絶対かっこいいですよねわかります…… (2020年4月21日 15時) (レス) id: a1f34fb80a (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - ああ…初々しい好き…myhrさんの甘い顔とか絶対かっこいい…好きです… (2020年4月21日 12時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
すずかぜ(プロフ) - 空蝉さん» リクエストありがとうございます!もちろん書かせていただきますよ!!!初々しいのいいですよね〜 (2020年4月21日 11時) (レス) id: a1f34fb80a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すずかぜ | 作成日時:2020年4月16日 19時