efuyan ＊ひとり 2 ページ2
「……もう1年くらい前かなーその子、小さい子供庇ってトラックに跳ねられてさ。もう、それを俺の目の前でやるもんだから。一生のトラウマもんを目の当たりにしたわ」
「…」
「あの時、ちゃんと手を離さないでおけばって。不謹慎だけど、子供は助からなかったかもしれないけど、それでも彼女は事故にあわなかったんじゃないのかなーって」
ニコニコしながらハンバーグに手をつける。…そこでようやく気づいた。いつもと違うピシッとしたスーツに、黒いネクタイ。ああ、そうかと納得したが俺は何も言わなかった。
「あと3年くらいは、パートナー無理そうですね」
「えーーそれはまずい、今のセピアさんの年齢超えるってー」
さて、とアブさんが席を立つ。ようやくやってきた俺のパスタと俺の顔を見てにこやかに「お先に」と告げる。
「彼女ちゃんを幸せにね」
「……はい」
去っていく彼の背中をみながら、俺は何度も何度も彼女の声を頭の中で響かせた。
スマホを手に取り真っ先に電話帳へ繋げる。
「……あ、もしもしA？今日、何時に帰る？あ、いやどーってことないんだけどさ、なんか、ちょっとAの料理食べたくなっちゃって」
＊
「アブさん」
「んー？」
「そのニヤニヤ顔。また私の話してきたでしょ。今度は誰に話したの」
「いででで、ごめんなさい、ごめんなさい顔はやめてください………もー容赦ないなぁえふゃさんだよあの」
「えー！！もう馬鹿！また同じ実況者の人に言ってくれちゃって！！馬鹿馬鹿！」
「だから顔はやめてぇひでででただ君の武勇伝を語っただけだろ、嘘はついてない…あ、今回は彼女いないって言ったわ…いだいいだい！」
「アブさんは私を亡きもの風に言うからダメなの！もう、知人のお通夜から帰ってきて早々バカみたいなことして……今度会ったら謝罪しなさいよ」
「えーでも最後えふやんさんなんか彼女大切にしようっていう男前くんになってたよ」
「………」
「ごめんなさいちゃんと謝罪しますごめんなさいだからその今にも俺の顔に行きそうな手を止めてくださいお願いします」
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狩人ノ影*(プロフ) - 似鳥さん» 本当に遅くなって申し訳ありません。リクエストありがとうございました！！ (2017年11月26日 16時) (
レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
似鳥 - 時間かかっても私は大丈夫です！ (2017年11月7日 9時) (レス) id: da11736049 (このIDを非表示/違反報告)
狩人ノ影*(プロフ) - 似鳥さん» コメントありがとうございます！リクエスト嬉しいです(*´ｰ`*)少し時間がかかってしまうかもしれませんが、承りました。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
似鳥 - こんばんは、初めまして似鳥です。小説が凄く面白くてリクエストしたくなったのですが、towacoさんとフルニキによる夢主の取り合いとか出来ますかね…？ (2017年11月4日 21時) (レス) id: da11736049 (このIDを非表示/違反報告)
狩人ノ影*(プロフ) - あかぺそさん» 温かいコメントありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです…試行錯誤して読みやすいように心がけているので本当に嬉しいです(´ω`)読んでもらってありがとうございました。 (2016年11月14日 20時) (レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狩人ノ影* | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tomoka0315/
作成日時：2016年10月24日 2時
