efuyan *ひとり ページ1
「お腹すいたな……」
彼女が一日お出かけの今日。
俺はなかなか満たされない腹を蔑んだ目で見る。全く、折角料理を滅多にしない俺がおにぎりを作ったというのになんて我儘なお腹なんだ。
ごろりとソファの上で寝返りを打ち、「腹減った」とツイートする。ふぁぼいつもより多い。くそ、おまいら俺が腹減りで苦しんでいることにいいね!しているのか……親の美味しいご飯を食べている暇人め……。
まあいいもんね。俺は彼女からの愛情たっぷりご飯を毎日食べてるもんね!!
「って、ほざいてないで何か食いに行くか…」
街へ出て近くのファミレスへ向かう。今はそれこそ彼女のご飯があるから行かなくなったが、1人で暮らしている時はいつもお世話になったファミレスだ。
「あっ」
中に入ると見たことのある後ろ姿が目に入る。店に入ったせいで後戻りできるはずもなく、振り返ったその人と目が合った。
「えふやんさんじゃん!」
「…お久しぶりです、アブさん」
嬉しいような、今は1人で飯を食いたかったような。でも成り行きで相席になるわけで。アブさんはニコニコしながら俺を観る。
「いやぁ、偶然だね。この近くに住んでる感じ?」
「はい、アブさんも?」
「いや、俺はたまたま。腹が減ったもんでね。あっそういえばいつも彼女ちゃんの手作りご飯じゃないの?あっ別れた??」
ぶっと水を軽く吹く。
「なんてこと言うんですか…彼女は今日出掛けてて、今日は俺1人なんですよ。断じて別れてませんから」
「あはは、だろうね。」
この人はほんとに読めないなと思ってるとアブさんが頼んだらしきハンバーグがやってくる。あーお腹の虫が今にも鳴りそう。
「そっかぁまだ順調なわけだ。いいねぇ…俺もそろそろパートナーが欲しいよ」
「……逆に居ないのに今驚いてるんですが」
「あれ、知らなかった??今は独り身だよーシバチャがその証拠じゃん」
「たしかに」
美味しそうにハンバーグを頬張るアブさんには今彼女がいない。アブ信者、絶好のチャンスだ。アブさんを見つけ出して猛アピールせよ(˘ω˘ )
「えふやんさんは彼女ちゃんをしっかり離さないでおくんだよ」
「浮気されたんですか?」
「いや、最近まで付き合ってた子は事故で」
目が大きく見開く。
え、何それ。そんなドラマみたいな、彼女が死んじゃうことなんてあるの?え、その主人公はアブさんってこと??
アブさんはそれでもにこやかに続けた。
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狩人ノ影*(プロフ) - 似鳥さん» 本当に遅くなって申し訳ありません。リクエストありがとうございました!! (2017年11月26日 16時) (レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
似鳥 - 時間かかっても私は大丈夫です! (2017年11月7日 9時) (レス) id: da11736049 (このIDを非表示/違反報告)
狩人ノ影*(プロフ) - 似鳥さん» コメントありがとうございます!リクエスト嬉しいです(*´ー`*)少し時間がかかってしまうかもしれませんが、承りました。 (2017年11月5日 20時) (レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
似鳥 - こんばんは、初めまして似鳥です。小説が凄く面白くてリクエストしたくなったのですが、towacoさんとフルニキによる夢主の取り合いとか出来ますかね…? (2017年11月4日 21時) (レス) id: da11736049 (このIDを非表示/違反報告)
狩人ノ影*(プロフ) - あかぺそさん» 温かいコメントありがとうございます!そう言ってもらえると本当に嬉しいです…試行錯誤して読みやすいように心がけているので本当に嬉しいです(´ω`)読んでもらってありがとうございました。 (2016年11月14日 20時) (レス) id: 8bbda9113b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狩人ノ影* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/tomoka0315/
作成日時:2016年10月24日 2時