30話 ページ32
Aside
僕たちは走ってなんとか授業開始までに間に合った。
2日連続で走る羽目になっちゃったよ……。
グリムくんとユウくん、エースくんが前に座り、僕とデュースくんはその後ろに座った。
「お前たちが今日から俺の担任クラスに入った新顔か。」
授業開始の鐘が鳴り、実験室に入って来たのは白と黒が特徴的な人。
どうやらこの人が僕たちの担任の先生らしい。
「ふぅん、珍しい毛色をしているな。悪くない。日頃から手入れを欠かさないように。」
実験室をぐるっと見渡して、目を細める。
途中でジーッと僕のことを見られた気がする。
ｸﾙ「俺の名前はデイヴィス・クルーウェル。気軽にクルーウェル様と呼んでいいぞ。」
なるほど…クルーウェル様……。
ｸﾙ「さあ、さっさと席に着け。授業を始める。」
クルーウェル様は教卓に教科書をドサッと置くと、教鞭をビシッと振る。
ｸﾙ「まず基本的な知識として、薬草と毒草100種類の名前と見分け方をお前らの小さい脳味噌にたたき込む。」
毒草……！！！
ミドルスクールでの毒殺学では、なかなか成績が良い方だったから得意だと思う。
特にデビルテングダケは毒キノコの中で1番美味しい。
デビルテングダケのイボテン酸が脳に効くのだ…！
デビルテングダケの味を思い出してはうっとりとする。
しばらく食べてないからなぁ…。
ｸﾙ「菌糸類はまた別だ。散歩中に知識なく口に入れて中毒にならないように、いずれ覚えてもらう。犬はすぐ拾い食いをするからな。」
ああ、菌糸類はまだなんだ…。
ちょっと期待しちゃったな。
ｸﾙ「テストで赤点をとる生徒が1匹も出ないように厳しく躾けていくからそのつもりで。」
ﾃﾞｭ「なるほど。……ところでキンシルイってなんだ？」
デュースくんがコソッと呟く。
『カビとか毒キノコのことだよ。』
ユウ「なんで毒限定…？」
ｴｰｽ「げー。オレ、暗記系苦手なんだよなー。」
ｸﾞﾘ「草なんか、美味いか不味いかだけわかればいいんだゾ。」
『美味しい草といえば、トリカブトがオススメだよ。ちょっと癖が強いけど…。』
ｸﾙ「それは癖でなく毒だ。間違っても人に勧めるんじゃない。」
僕たちの話が聞こえていのか、クルーウェル様がそう言った。
ｴｰｽ「お前トリカブト食ったことあんの…？」
『僕の島では割と食べる機会あるよ？今度食べに来る？』
ｴｰｽ「ぜってぇ行かねぇ。」
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乱無(プロフ) - 初コメ失礼します！！ ほんとに僕にあった作品で最高に好きです！ リクエストでジェイドさんとの絡みがみたいです！！ 採用していただけたらなと思ってます！ 迷惑でしたら無視をしていただいて大丈夫です！！ 楽しみにしてます！！ (8月21日 23時) (
レス) @page39 id: 565cbb1531 (このIDを非表示/違反報告)
まあ(プロフ) - 初コメ失礼します!!夢主くんのサイコパスさと、あどけのない可愛さが最高に好きです。すぐに殺そうとするとこが尚良き。大好物です、デヘヘ 「一緒に遊ぼう!」とか言いながら武器振り回して追いかける夢主くんとキャラが観たい。 続き楽しみに待ってます! (8月20日 23時) (レス) id: b26d36307f (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 初コメ失礼します！25話目の文章が抜けています。こちら側の不具合かもしれませんが、念の為確認お願いします…！ (2023年3月14日 21時) (レス) @page27 id: 1aec65c647 (このIDを非表示/違反報告)
トマトマヨトマメトマト(プロフ) - さにかんさん» 申し訳ございません、pixivにてこの作品を出す予定はないので、控えていただけると幸いです。 (2023年3月12日 17時) (レス) id: a96fc2539f (このIDを非表示/違反報告)
死音心音2.0(プロフ) - 設定が斬新でとても面白いです！ただ一瞬、｢闇落ちしたマイメロ｣って単語が頭をよぎってしまった……続き楽しみにしてます！応援してます！ (2023年3月10日 12時) (レス) @page20 id: 9991bd595c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トマトマヨトマメトマト | 作成日時：2023年3月8日 7時
