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*第93話 ページ16

A (こいつはこうやってじわじわ痛ぶるのが大好きなんだろうな。

呪詛師相手に倫理観どうの説くつもりはないし…

悪趣味な奴にいつまでも構ってられる程、今暇じゃないし…

潰すとしようか)


そう思ったAは体を動かして糸を自動的に締まらせる。
痛みが表情に出ないAに敵は眉を顰め首を傾げる。


敵「??お前、痛み感じねぇタイプ?

それとも痩せ我慢?」

A「…ふっ。

この程度の痛みで楽しんでたとは随分と"小さい欲"だな」

敵「あ"?」


Aに煽られ、敵は額に青筋を立てる。
その様子に『煽り耐性は無いだな』と心の中で嘲笑う。


A「相手に痛みを与えるのなら、これくらいしないとダメだろ?」


ニコニコとした顔で言うAは片方の腕に力を込めて動かした。
自動的に糸がキュッと音を立ててAの腕を締め上げた。
糸が腕に食い込みじわじわと血が滲み出す。
地面に夥しい血の海が出来ると、敵は動揺した顔をする。

Aは思いっきり腕を振ると、腕が切断されボトッと地面へ落ちる。


敵 (…はっ!?自ら腕切り落とすとか正気かこいつ…っ!?)

*第94話→←*第92話



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作者名:虚無 | 作成日時:2024年1月28日 2時

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