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*第71話 ページ33

雑談をして時間を潰していた2人だが、Aが釘崎達に呼ばれた事でお暇となってしまうのだった。

カフェ代はAが支払って、お店の外で解散した。
Aの後ろ姿を見て成瀬はぎゅうっと両手を握りしめた。


成瀬 (……Aくんは知らないだろうね。

助けてくれたあの瞬間からずっとAくんはヒーローなんだよ。

高校生になった今もずーっとあの時を思い出す。

ずーっとAくんを思い浮かべる。

きっと……好きなんだと思う。お礼を言う勇気はあっても、告白する勇気は無い…。

そして、何となくだけどAくんは女の子に興味は無いと思う。

男女平等に接するタイプだから、私の事は異性として見ていない)


Aの後ろ姿を見ていた成瀬は、くるっと後ろを向きそのまま歩き出した。


成瀬 (私の告白で、Aくんの重荷になりたくない。

Aくんがくれたこのチャンスを逃さないように…

私も前に進まなきゃ)


ピタッと足を止め、後ろを振り返った。
遠くにいるけどまだまだ見えるAの後ろ姿。


成瀬「……バイバイ。Aくん。

大好きでした」

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作者名:虚無 | 作成日時:2024年1月7日 3時

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