俺、平和主義なんで【2】 (ページ28)

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＊第66話ページ28

パチパチと瞬きをするA。そして首を傾げた。
A (お礼を言われるようなことしたっけ？)

成瀬「…多分、私の事分かってないから何の事か知らないと思う。

だから1から話すから思い出してほしいの」

コクッと頷いたAに成瀬はゆっくりと話し始めた。

成瀬「私とAくんが同じ中学で同じクラスになった事があったの。

そこで私はクラスの皆から虐められていたの。

教科書捨てられていたり、足引っ掛けられて転ばされたり…

軽いものから重いものまで。

主犯格は私が【気に入らないから】【弱いから】って笑っていたの。

先生にも直談判したけど、私に問題があるって言って取り合ってくれない。

親は忙しくて、言えない雰囲気だったし…」

そこでピーンと来たAは

A「…あ、あの時の子だったんだ。

雰囲気が違ったから分かんなかったや…」

少し照れくさそうに笑う成瀬だったが、昔を思い出すかのように再び話し始めた。