俺、平和主義なんで (ページ42)

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＊第36話ページ42

Aは伏黒をゆっくり地面に下ろし、反転術式を使用する。
みるみると体の痛みや傷が無くなっていくのを確認した伏黒は、思わずAを見上げた。

伏黒「……反転術式

A…、他人へのアウトプットが出来るのか？」

A「ん？そういや言ってなかったな。

呪力の蓄積をしていた時のみ他人へも可能だよ」

Aはそう言って伏黒の服の埃を軽く叩き立ち上がってもらった。
まじまじと伏黒を見て、怪我が治ったか確認をした。

東堂「…今ので分かった。

お前は強い。限りなく俺よりも遥かに！！

『つまらん』の言葉は訂正しよう。

…お前、どんな女がタイプだ」

Aを見て東堂は『訂正しよう』といい、臨戦体勢になって問うた。
伏黒に目をやっていたAは向きを東堂へ変える。
しかし東堂の様に臨戦体勢にはならず質問に答える。

A「……はっ。悪いな。

あいにく女に興味は無い」

パンダ「何、やってんのー！！」

そこへパンダと狗巻が駆けつけてくれ、東堂とAの間を割って入ってくれた。
東堂はパンダから距離をとって後ろへ下がった。

東堂「……久しいなパンダ。

ここに来たのは喧嘩売りに来たわけでは無い。

用事ついでに足を踏み入れただけだ」

臨戦体勢を辞め、やれやれといった仕草をした東堂はAが来た道へ歩き始めた。