*第35話 ページ41
ドゴォォォンッ
釘崎が教えてくれた方へ走っていると、大きな音がした。
現場に着くと、建物が破壊されておりそこにはガタイが良く上裸の男が立っていた。
伏黒もそこに居たが、頭から血を流していた。
A「ねぇ……、何してんの」
Aの声に気付いた2人はこちらを振り返った。
東堂「お前は誰だ」
A「その質問に答える義理はないな。
無闇に人を傷付ける奴は特にな」
東堂「……つまらん奴だな」
ぼそっと呟くように発した声も言葉もAには届かなかった。
A「伏黒くん…、容態はどうかな?」
伏黒「…頭を主に。
あとは大丈夫だ……問題ない。
!?
おい、後ろ気をつけろ!!」
東堂「お前も伏黒と同じか」
伏黒に近付き容態の確認をする。
頭から血を流している以上、大丈夫とは言えない様子にAは伏黒の頭に手を翳そうとした。
しかし、Aの背後から東堂が攻撃しようとしたのを伏黒は察知し忠告をする。
Aは一瞬後ろを見ると伏黒に抱きつき"術式を発動"した。
東堂は視界からAが消えた事に驚きが隠せないようだった。
伏黒もいた場所から移動してる事にも驚いた。
東堂「……!?どういう事だ」
A「ここは学校だぞ。
怪我してる人を前に誰が戦いに応じるかよ。
するべき事の判断と優先を履き違えんな」
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作者名:虚無 | 作成日時:2023年12月19日 22時