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*第30話 ページ35

Aから発せられる重く息苦しい殺気に当てられ、上層部は言葉を発しなくなった。


A「あんたらさ、『日本の国民の為』『呪術界の為』なんて言うけどお前らの建前だろ?

本当は『宿儺が全盛期のようになるのが怖い』『死にたくない』なくせに」


五条「A……、もう良いんじゃない?」

A「…俺を駒として使うつもりだったのか、殺すつもりだったのか知らんけど。

両者であれば、宿儺は手に余るね。

虎杖くんを宿儺諸共殺すつもりなら、俺はお前らを殺す」


五条「A」

A「御三家に情報は筒抜けなんだ。

上層部なら尚の事耳に入ってるだろ、俺の術式」


上層部「「……………」」

Aに問われるものの答えることすらしなかった。否、出来なかった。

A「……はぁー、無言は肯定とみなす


ま、言いたい事言えて満足したわ」


息苦しい空気がふっと落ち着いた。
Aは五条の手を掴んで、その場を後にしようとする。
上層部も厄介な奴が居なくなろうとして、ほっとしていた。


A「あ、そうそう。

これだけはちゃーんと、覚えておけよ。

……お前らが虎杖くんを監視して、いつでも殺せれる様に

俺もまたお前らをいつでも殺せる」


パタン
Aはそう言い残して、上層部の部屋から出ていった。


上層部1「…あれは危ないぞ」

上層部2「宿儺を対等に扱っているのだ」

上層部3「……このままではこの国は危ない

あやつをどうにかしなくては」

上層部4「五条悟といい、宿儺の器といい

厄介なやつしか蔓延らんな」

上層部5「だが、術式が厄介だ」

上層部6「野放しは出来ん」

「「必ず柊Aに死を」」

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作者名:虚無 | 作成日時:2023年12月19日 22時

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