俺の好きな奴 〜第三章〜 【薄桜鬼 藤堂平助】

【86】 俺の好きな奴 ページ17

千｢本来の名は、千姫と申します。｣


君菊｢私(わたくし)は、千姫様に代々仕えている忍びの家の者で御座います。｣


土方｢なるほどな。やけに愛想が良いと思ってたが、てめぇの狙いは最初っから新選組の情報を仕入れることか｣


君菊｢さぁ、何のことに御座いましょう？｣


今頃平助君はなにやってんだろ(現実逃避)←


千｢この国には、古来から鬼が存在していました。幕府や諸藩の上位 の立場の者は知っていたことです。｣


A｢ほとんどの鬼たちは、人々と関わらず、ただ静かに暮らすことを望んでた｣


千｢ですが……鬼の強力な力に目をつけた時の権力者は、自分に力を貸すように求めました。｣


千鶴｢鬼たちは……それを受け入れたんですか……？｣


A｢多くの者は拒んだ。人間達の争いに、彼らの野心に、なんで自分たちが加担しなきゃいけないのか……｣


千｢ですが、そうして断った場合、圧倒的な兵力が押し寄せて村が滅ぼされることさえあったのです……｣


千鶴｢ひどい……｣

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