20 Side,九条天 ページ22
ずっと陸が手を繋いでくれている
兄なのに失格だと思っている反面、久々に陸と手を繋げて嬉しい気持ちで複雑だ。IDOLiSH7の寮まで歩いていると、急にAKIRAが止まる
「ん?AKIRAどうかした?」
「すみませんでした
家の事情に足を踏み込ませてしまって……」
「別にいいんだよAKIRA
それに、君の事を知れて嬉しいからね」
「千ったらウソつきだな〜
本当は薄々気づいていたくせに! まぁ、AKIRAが出てきてくれたお陰で、Aとの関係性も…… 分かったしね」
元気な百さんでさえ、声のトーンがいつもよりも低く感じる
それもそうだ。ボクだって、あんなAの姿を見るのは初めてだったから……。でも、あの姿を見て、ほんの少し…… いや、思いっきり5年前の陸と重ねてしまった自分がいる
あの時、陸を捨てたボクに、AKIRAはものすごく似ている
どんな部分が似てるかは自分でもあまり分からないけど…… でも、確かに似ているんだ。A達の事情は知らないけど…… でも、ボクたちの家と同じ境遇にあったのだろう
「とりあえず、戻ろーぜ
寒くて仕方がねー」
「そう…… だね
大和さん、早めに戻って温かいものでも食べましょうか」
「MEZZO"君の言う通りだな
AKIRA、俺らはお前に何があったかは知らねーけど、ゆっくりで良いから話してくれよな」
二階堂大和がそう言うと、AKIRAが頷く
歩く前に目の前にいる陸の肩を叩く。すると、陸は満面の笑みで「何!!」と言いながら、振り向いた
「どうしたの、天にぃ?」
「陸、和泉三月と一緒にいな
ボクは大丈夫だから」
「えっ…… でも……」
「いいから、ボクのことは気にしないで」
陸を促し、和泉三月と逢坂壮五の元へと向かわせた
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凛 - 続きが滅茶苦茶気になる…主人公達兄弟はどうなるのか、主人公と天の関係はこのまま戻らないのか…今後の展開が楽しみです!! (2020年7月21日 15時) (レス) id: e0ab5d8073 (このIDを非表示/違反報告)
とらちゃん(プロフ) - 竜持さん» まだリクエストは受け付けておらず、ご希望にお答えすることはできませんが、参考にさせて頂きます。本当にすみません。また後日、番外編のリクエストを受け付けるかもしれないので、その時はまたよろしくお願いします。 (2016年11月28日 18時) (レス) id: c2527a9838 (このIDを非表示/違反報告)
竜持 - 両方含めてですかね?リクエストなんですが番外編で九条君の家でイチャイチャが読みたいです。ヨロシクお願いします (2016年11月28日 3時) (レス) id: 48bf855cad (このIDを非表示/違反報告)
とらちゃん(プロフ) - 竜持さん» コメントありがとうございます!ネタバレは出来ないのですが、あの2人を暖かく見守ってください。えっと…… リクエストは番外編の方ですかね?それとも、その他ですか? そう言ってもらえて嬉しいです。更新頑張ります! (2016年11月26日 19時) (レス) id: c2527a9838 (このIDを非表示/違反報告)
竜持 - はじめまして竜持と申します。毎回更新楽しみにして読んでいます。九条君と夢主くんちゃんとよりを戻してくださいね。質問なんですがリクエストを受け付けていますでしょうか。これからも更新頑張ってください。応援しています! (2016年11月26日 15時) (レス) id: 48bf855cad (このIDを非表示/違反報告)
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