現代の天使、ロック・アウト？ 【IDOLiSH7】【男主】

10 Side,七瀬陸 ページ12

「その頬、どうしたんですか？」






口走った言葉に、AKIRAは顔を俯かせた


三月から、背中をバシッと叩かれたものの、AKIRAは未だ顔を下に俯かせたまま口を開く






「…… 久々にあった友人に殴られまして……
ほら、険悪な雰囲気で去ってしまったものですから」

「っ…… ごめんなさい、変なこと聞いてしまって……」

「いいんです、隠すこともないですし
それじゃ、失礼します」





そう言い残し、AKIRAは立ち去る


悪い人には見えない。どっちかって言うと、優しい人の分類に入る。でも、何でだろう…… あの人見てると、何だか変な気分になる


気のせい、だよ…… ね？








＊








撮影が終わり、一織とお茶を買いに自販機の所に足を運ぶ


すると、外から天にぃの声が聞こえた。一織の手を無理矢理引いて声のする方に行くと、天にぃがAKIRAの胸ぐらを掴んで何かを話していた







「答えて
君とAの間には何があったの?!」

「…… それは、九条さんには関係ない
俺とAの問題だ。アンタは首を突っ込まないでくれ」

「首を突っ込むな？
生憎、ボクはもう既に君らの喧嘩に関わっているわけ
知らない、で済む問題じゃないの。分かる？」

「関わってるか……
言われてみればそうですね、けど、これ以上は関わらないでください。貴方も、Aのせいで痛い目に遭いますよ？」

「Aはそんな事しない
君みたいに性格が歪んでいないからね」






天にぃ…… やっぱり、Aさんの事が好きなんだ


たまにラビチャで話すけど、画面越しの天にぃの顔は嬉しそうな顔をしていると思う。だって、あんなにAの事心配して、好きでいるんだから


それにしても、AとAKIRAの関係って……
もしかして、オレと天にぃと一緒なのかな？

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