【アイナナ】これからも、ずっと (ページ6)

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６つ目ページ6

六弥ナギの部屋はここなだらけの部屋… 彼自身もそう思っていたが、想像とは異なり、殺風景な部屋に机とベッドが一つずつ。机の上には大量の紙

その紙には歌詞と思われる文字が書かれてある。作曲家桜春樹という文字も添えられ

一つの紙を取り、指で文字をなぞっていく
とても愛おしそうに、けれどどこか寂しそうな視線を紙に向けてなぞっていく

紙を元の位置に戻そうとした時、紙束の上に黄色の手紙が置かれていた。そこには『六弥ナギ様』と丁寧な字でかかれてあった

「マネージャーの字デスね」

そう呟き、ナギは封筒から手紙を取り出し読む

『ナギさんへ

この度は、2周年おめでとうございます！！
たくさんの思い出が詰まった2周年となりましたね！
ナギさんとIDOLiSH7を歩んでいって、ナギさんは本当にメンバーの皆さんが大好きだと言うことを知りました。陰ながら私たちを支え、メンバーに何かあった時はいち早く駆けつけてくれますね
三月さんがファンの方の言葉に困っていた時も、手を差し出したのはナギさんでしたね。大和さんの時も、話し合いを始めて大和さんに話す機会を与えてくれたのはナギさんでしたね
2人も、ナギさんに感謝してますよ！

ですが、ナギさんはあまりご自分のお話をされませんね
桜春樹さんと友人だったこと、記者会見で流暢な日本語を喋っていたこと。私達はメンバーでありながらもナギさんのことについてはあまり詳しく無いかもしれません
どうして桜春樹さんと仲が良かったのか、どうして記者会見であんな流暢な日本語を喋れたのか。不思議なことがいっぱいです
でも、無理に話さなくても大丈夫です。私たちはナギさんが話してくれる時を待ってます。ナギさんの口から真実が語られるのを待ってますから

私たちはナギさんの味方です

小鳥遊紡』

読み終えた後、ナギは嬉しそうな顔をしていた
頬が緩み、顔も穏やかで幸せそうに見える

机の上にある紙束を何10枚か取ってそのまま後ろ向きでベッドに倒れ込んだ

「ハルキ、ワタシには素敵な友達が出来ました
ずっとそばに居たいと、ずっと歌っていたいと思えるような仲間が出来ました」