【黒バス】壊れればそれだけの事 SECOND【悪男主】

30話 例え別れても、思うは貴方だけ ページ30

Side,KISE



俺は今、タオル取りに向かっている
理由はというと、俺の分のタオルがまた足りなく全員が忙しいからだ
と言っても、何故か平木さん……いや、舞音が居なかった

全員に聞いたけど、誰も舞音が何処に行ったかが分からなかった
モデルの活動は休止してるから何処にも行かないはず…



じゃ、どこに？



そんな事を考えていると、タオルが置かれている部屋に着いた
入るとタオルがカッターでズタズタにされていた。そして、カッターが落ちてあった

拾ってみると、そこには“志穂"と志穂っちの名前が書かれてあった
は？なんで……なんで志穂っちが？



「と、とにかく赤司っちに………!!!」




ふと、何故か足を止めてしまった
なぜか水道の方から鉄くさい匂いがした。俺は鼻が利く方だ、よく匂いを嗅ぎ分けてしまう
だから嫌な予感がしてしまった………


恐る恐る、水道の方を見た





そこには、茶色の髪と俺とのお揃いの黄色のミサンガ





忘れる訳がない





イヤだ……嘘だっ!!!






嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ





「あっ………えっ……はっ？」






息が全然出来ない

頭がすげー真っ白になっていく



ただ、ただただ無心になっている




「舞音っち……………舞音!!!!」





志穂っちの事なんかその時は考えていなかった

今、目の前にいる舞音の事しか考えてられなかった

31話 狂おしい事件は策略により成功する→←29話 月夜に照らされるのは死神の怪しい微笑み

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す