【黒バス】壊れればそれだけの事 SECOND【悪男主】

15話 貴方は人間？それとも死神？ ページ15

どうして笑っているのかが考えつかなかった
ただひとつ言えるのは、これはA君なの？
ただただ恐怖としか感じられなかった、だって私に少し支えられながらもニヤついていたから……


話しかけるのも怖いと思ってしまった
だけど、今話しかけないとなんか……A君が変わってしまいそう……



「A……君？」

『ん？何？』



さっきまでの殺気は何処へ行ったと思うくらいいつものA君に戻っていた
正直言って内心ホッとしている、だってあのままだったら絶対に人を殺しかねないし……多分


『それにしても獲物のヤツ……絶対に許さねーからな
とりあえず作戦は考えているものの、部屋から出たらいけないからな……何しよ？』


「あ、それならゲーム貸そっか？
実は私ゲーム持ってきてて…イヤホンは自分て持ってる？」


ああ、そう言うとA君は私から少し目を逸らした
普通に笑うA君に何故か自分が怯えていた。嫌なのに、どうしてA君に怯えないといけないかが分からない……いや、分かってる

A君が本当に死神に見えてしまったからだ、そのせいでA君と距離をとりそう……



『こーはる、大丈夫か？
赤司に頼んで少し休ませてもらったら？』


「う、ううん!!大丈夫だよ
A君……私は何があってもA君の味方だから」



Aくんを見つめながら言った
フッと笑うとA君は私の頭を撫でてくれた。凄く嬉しかった
中学よりも大きくなった手が凄く嬉しい



もう、分かってる
どんなにA君が狂っでしまっても、どんなに嫌な人間になっても





＿＿＿＿私はA君の事が好きなんだ…………






先ゆくA君の背中を見ながら小走りで隣に立った

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