魑魅のきみ (ページ2)

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魑魅との出会いページ2

廉side

？「お前、人間か？」

えっと…なんで耳生えたお兄さんに声掛けられてるわけ？

確かほんの数時間前までは…

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数時間前…

両親は僕が小さい時に事故でなくなってそれからは親戚の家にいる。

たらい回しされて最後の人やったから必死で頭下げてん。

まあ向こうも受け入れたくなかったのに、渋々承諾してくれたから扱いが酷いわけで生きてる価値なんかないんやって思ってた。

学校も根暗な性格で虐めの対象になりやすく高校でも居場所なんかなかった。

今日、親戚から家を出ていけと言われた。何となく理由は分かる。近所からの評判が落ちてきてるからやと思う。

そういうん気にする人達やから。

行く宛てもなくブラブラしてたら神社を見つけて、御賽銭を入れて神頼みをしてみた。

廉(素敵な人達に会えますように)

まあ叶うはずないか、と思ってたら高校のいじめの主犯格たちに見つかって鞄を神社の池に投げられた。

いじめっ子1「きったねえww」

いじめっ子2「あんな泥池に鞄入れるなんて勇気あるね永瀬くん」

僕がやったんちゃうのに、と思いながら2人の背中を横目に池に入ると、思ったより深くて溺れる。

池ってこんな深かったっけ？とかもう今日までやったんかとか思いながら、気を失った。

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しばらくすると誰かに起こされた。

？「あ、起きた」

「え、誰ですか…」

目を覚ますと目の前に赤い和服に耳が付いてるお兄さんがおった。

？「ｸﾝｸﾝ」

「え、ちょっ！」

？「お前、人間か？」

ということや。いや、僕の質問には答えてくれへんの？