私の平穏な日々、終了のお知らせ【不死川実弥】

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『もう！実弥さんのバカ！』


｢うるせェ……仕方ねェだろ。｣




あの後誰が来るか分からないという状況、しかも仕事中にも関わらずそれはもうとてつもなく“意地悪”をされ。
ストッキングは見事に伝線。替えを持ち歩いていてよかった。本当に。




そんな会話をしながら私のアパートに到着。



『もう…この1週間断り続けたのは申し訳ないですけど、これの準備をしていたからなんですからねっ……！』


扉を開けると、お誕生日おめでとうの飾り付け。
それらを見ると、目を見開いて驚く実弥さん。



｢さすがに想像してねェわ……。｣

悪かったァ、なんて気まずそう。
あぁもう、ずるい。こんな表情見ちゃったらさっきのことなんて全部水に流れちゃう。






＊






ビーフシチューを作って、ふたりで食べて。
バースデーケーキといえばショートケーキかチョコケーキでしょ、なんて思っていたけれど甘党な実弥さんのためにいちごタルトにした。



スパークリングワインを軽く飲んで、
仲良くお風呂に入って色々な話をして 。






23:50




『あ、ちょっ、実弥さん、』


｢あんなんじゃ足りねェ。｣



昼間のアレだけでは物足りないと言わんばかりに唇を貪り食われる。
ちゃんと、0時ぴったりにお祝いしたいのに。




『だめ！これだけは譲れない！！』

｢…………チッ、仕方ねェ。まあ俺も…、｣

『…え？俺も…って？』

｢あーいや、何でもねェ。｣




ちーと煙草吸ってくるわァ。時間までには戻る、なんて言いながら部屋を後にする背中を不思議に思いながらも見送った。




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