ねぇ、先生。【王室教師ハイネ】[3] (ページ13)

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ハイネ「何を今さら」

ブルーノ「へっ」

ハイネ「最初は敵意むき出しで私と立場を考えなかったくせに

全てスムーズにいくと陛下もお考えではないので心配無用です

…他の道に進んでみるのは決して悪いことではございません。

むしろ人として豊かな学び方を学べるチャンスです。

私は常に貴方方の意思を尊重してきたつもりです。

今まで何かの岐路に立たされた時、私は背中を押すだけ。最後に選んだのは全て自分自身だったはず

私の教育方針が今回のリヒト王子の決断の手助けとなっていたのなら

教師としてこんなに光栄なことはありません」

リヒト「先生………

ブル兄ぃ、ごめん国王の道から外れちゃって…

アインス兄様に言い返したとき俺のことをライバルだって期待してくれたのに」

ブルーノ「いや・・・・・・師匠がご納得なさっているのなら自分はそれでいい」

リヒト「あ・・・

・・・・・・」

それからはいつもの騒ぎになった。

それから3日後。

僕は・・・あの事を聞くためにリヒト兄さんの部屋に向かった。

ｺﾝｺﾝ

リヒト「はーい」

ｶﾞﾁｬ

ユイト「兄さん。」

リヒト「ユイト？どうしたの？」

ユイト「…王宮を出るのって、カフェの仕事？」

リヒト「うん。2号店がオープンするらしいんだ

だから忙しくなる・・・だから出ることを決めたんだ

俺はオーナーみたいになりたいし、父さんみたいにもなりたい・・・

せんせーにもブル兄ぃにも言われて、一回考え直したんだ。

それで出た答えが
”国王としてじゃなく、自分の好きな仕事で、自分の力で未来を切り開きたい”

だったんだ」

そうなんだ・・・

ユイト「やっぱり寂しいけど、応援してるよ。」

兄さんが本気で自分の力で未来を切り開こうとしてるんだ…

やっぱり兄さんはすごいな・・・

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