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俺が見てしまった、光の秘密。
光は薮のことが好き。でも_____いわゆる"そういう"お相手に邪魔をされていて気持ちを伝えられずにいることだった。
『な、んで、お前っそれ、』と動揺する彼の手を取り、「今の俺にね、分からないことなんてないの」と指を絡めた。
光の心の中は、分かりやすく動揺の一色だった。
なんでいのちゃんが、俺とカナタのことを知ってるんだ、って。
それを一言一句そのまま口に出すと、彼はバッと俺から距離を取る。
『っ、いまお前、俺の心、読んだ、』
「ふふ、そう。なんか今の俺、触ると人の心が読めちゃうみたいなんだ。だから光が大事に、ずーっと隠してきた秘密も、全部」
『…ったぁ〜だからお前、さっき楽屋で、山田と。あー、最悪。うわ、マジで最悪』
光は、頭を抱えて悔しがる。
俺のこの説明だけで、これまでの行動に納得がいったらしい。
…やっぱりこの人は賢い。
「もう一度言うよ。俺に協力して」
絶対断らないと踏んでいた。だって彼にとっても願ったり叶ったりの提案なはずだから。
『…分かった。協力する。ってかもう協力するしかねえじゃん。正直メリットしかねえよ』
「光は物分かりが良くて好きだよ。山田の次にね」
『嬉しくねー。あー、にしても本当に最悪、マジで。仕事場で連絡なんか取るんじゃなかった』
「取引成立ってことで、いのピクでも撮っておく？」
『今、絶対アイドル向きの顔じゃないけどいい？』
「ふふ、それも記念ってことでさ」
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『一つ分かんないことがあるんだけど』と言いながら、光は咥えた煙草に火をつけた。
「なに？」
『大ちゃんに告白させるようにしたのは何で？』
「んー。ちゃんとは考えてなかったんだけど、最終的には大ちゃんと知念が結ばれたらいいなーと思って」
『どういうこと？』
「山田は俺のことが好きな訳だし、大ちゃんの想いって絶対報われない。告白しても振られちゃうでしょ？」
『まあ…そうだね』
「でも知念は大ちゃんのことが好きなんだから、そこがくっつけば大団円かなーなんて思ったんだよね」
『それで吹っかけたの？雄也に変な誤解与えてまで？』
「あれは大誤算。俺そんなつもり無かったもん。帰りのタクシーが地獄だったねー。山田にも変に助言してるし」
『…今回雄也が一番可哀想かもね』
ふう、と白い煙を吐く光に「俺、煙草嫌いなんだけど光は似合うね」と褒めてあげれば『…うるせぇ』と嫌な顔をされた。
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めい(プロフ) - 梓実さん» 梓実さん初めまして。コメント有難うございます！ええ、泣いちゃったところ！どこでしょう！ 何考えているのか読めないミステリアスな雰囲気を出せたらなと思っていたので、その感想はとっても嬉しいです！ お読み頂き有難うございました！ (2020年10月20日 12時) (
レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - Kさん» Kさん、こちらこそコメント有難うございました！同担です〜よろしくお願いします！笑 お話の感想も有難うございます！ (2020年10月20日 12時) (レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - みつこさん» みつこさん初めまして。コメント有難うございます！とってもうれしい感想です〜泣 こちらこそ最後までお読みいただき有難うございました！ (2020年10月20日 12時) (レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
梓実(プロフ) - とっても面白い作品でした！！思わず泣いてしまうところがあって…あんなに泣いたのは久しぶりです笑一瞬伊野ちゃんが怖かったのですが、なんだか安心しました笑笑 今からもう一度読み直してこようと思います！素敵な作品を、ありがとうございました！！ (2020年10月19日 21時) (レス) id: 56b32f15d6 (このIDを非表示/違反報告)
K - お返事頂けるなんて嬉しいです！正直同担なのが嬉しくて勢いで送ってしまっていたので笑お話とても面白かったです！ありがとうございました！！ (2020年10月17日 19時) (レス) id: 30c662d0e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい | 作成日時：2020年10月4日 19時
