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ああ、そっか。
ずっと俺のそばにいてくれた、大ちゃん。
その気持ちを隠して、応援してくれて。
「ちゃんと、話さなきゃ」
『…うん？』
「…友達に、…ちゃんとその相手に話すように伝える。これから先どうなるかなんて、その気持ちに向き合ってからじゃないと分かんないもんね」
『ふふ、そうだよー。もしかしたらそこで壊れてしまう友情かもしれない。でも、逆にこれまでよりも強く結びつく友情だってあるって俺は思うよ』
『…お友達さんはどっちだろうね』と微笑むヒカは、それが俺と大ちゃんのことだって知ったらどんな反応するんだろう。
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『でも、ずっと想いに蓋をして見守っていたのに自分の気持ちを伝えちゃうなんて、誰かに発破でも掛けられたのかな』
「……え、」
『…ん？なに？俺なんか変なこと言った？』
「いや…発破を掛けられるなんて言葉、知ってるんだなぁと思って」
『お前っ…！マジで俺意外と頭良いんだからね！？普段は道化を演じてんの！』
「えーじゃあ英語で月の名前言ってみてよ」
揶揄う声でそう聞けば、『そういう頭の良さじゃないんだよな〜…うーん！マンデー！』とアホの顔をした。
だからそれ曜日だってば。クスクス笑えば、『だからそういう頭の良さじゃないの！』とぷんすか怒る。
「…ありがとう、ヒカ」
『いーえ。ちょっとは力になれた？』
「うん、…結構ね」
『へへ、山田が俺褒めるなんて珍しい！…じゃー楽屋、戻ろっか。そろそろ薮が心配するし』
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楽屋には大ちゃんの姿は無くて、ソファで新聞を読んでいる薮ちゃんと、机に突っ伏して寝ている雄也だけだった。
薮ちゃんは俺たちが来たのに気づくと、『あっ、お前らどこ行ってたんだよ』と問い詰められて、「…ちょっとね」と濁した。
『…まー、いいけど。それより知念知らねえか？ふらっと出て行ったきり、姿が見えなくて』
「俺は見てないな。まだ今日会ってないし」
『俺、さっき廊下ですれ違ったよ。その時はなんかプロデューサーさんに捕まってた』
『おー、そっか。メイク終わってんのかなと思ってさ。とりあえず山田、先行ってきちゃって』
「うん」
『行ける人から行かないと後が詰まるからな。…ってかそういえば大ちゃんも居ねえんだよ。大ちゃんもメイク終わってんのかなー』
彼は、まだあの会議室に居るんだろうか。
ちゃんと話すと決めたものの、今あそこに寄っていく勇気は出なかった。
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めい(プロフ) - 梓実さん» 梓実さん初めまして。コメント有難うございます！ええ、泣いちゃったところ！どこでしょう！ 何考えているのか読めないミステリアスな雰囲気を出せたらなと思っていたので、その感想はとっても嬉しいです！ お読み頂き有難うございました！ (2020年10月20日 12時) (
レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - Kさん» Kさん、こちらこそコメント有難うございました！同担です〜よろしくお願いします！笑 お話の感想も有難うございます！ (2020年10月20日 12時) (レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - みつこさん» みつこさん初めまして。コメント有難うございます！とってもうれしい感想です〜泣 こちらこそ最後までお読みいただき有難うございました！ (2020年10月20日 12時) (レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
梓実(プロフ) - とっても面白い作品でした！！思わず泣いてしまうところがあって…あんなに泣いたのは久しぶりです笑一瞬伊野ちゃんが怖かったのですが、なんだか安心しました笑笑 今からもう一度読み直してこようと思います！素敵な作品を、ありがとうございました！！ (2020年10月19日 21時) (レス) id: 56b32f15d6 (このIDを非表示/違反報告)
K - お返事頂けるなんて嬉しいです！正直同担なのが嬉しくて勢いで送ってしまっていたので笑お話とても面白かったです！ありがとうございました！！ (2020年10月17日 19時) (レス) id: 30c662d0e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい | 作成日時：2020年10月4日 19時
