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『…あのさ』と話し出した大ちゃんは、真面目な表情をしていて、思わず背筋が伸びた。
「なに？」
『なんか。俺いのちゃんのこと分かんなくなってきたんだよね』
「…どういうこと？」
『いのちゃんってさ、あんまり感情を表に出さない人じゃない？自分を見せないというか』
「…うん、そうだね」
『なんだけど。最近…見せるというか、見せてくるというか』
大ちゃんの話にはてなマークをいっぱい頭の上に並べていると、『…山田には違うのかもしれないな』と、俺の知らない伊野尾ちゃんの話をする。
『まあ。今日の撮影でもさ、みんなが…二人に釘付けになった理由って多分俺の考えるに』
「大ちゃんの、考えるに、」
『山田の蕩けた色っぽい顔と』
「や、やめてよ。恥ずかしい」
『まあ、聞けって。それといのちゃんが、』
そう大ちゃんが言いかけた時、ガラガラと勢いよく個室の扉が開いた。
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びっくりして振り返るとそこに居たのは、
_____話題の本人、伊野尾ちゃんと雄也だった。
この組み合わせは、…昨日見たって。
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『高木、と…』
『あれ？なんで有岡くんと山田がいんの？』
『いや、山田と普通にご飯食べに来てて…』
『ちょーっと大ちゃん、俺もいるんですけどー』
『…、いのちゃんも。さっきぶりだね、』
どこかよそよそしい大ちゃんと伊野尾ちゃんの雰囲気に首を傾げながらも、突然現れた二人の話を聞く。
どうやら彼らもここでご飯を食べようと思っていて、着くなりこの部屋に通されたらしい。
びっくりしてるのは俺もだよ、と雄也が笑った。
でも確かに先にメンバーがいてそこまで時間が経ってないなら一緒だと思われたのかもね、と結論付けて、折角ならとこのまま四人で飲むことにした。
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俺の隣には雄也が座って、伊野尾ちゃんは雄也の前、大ちゃんの隣。
俺は彼から一番遠い、斜向かいの位置だ。
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この二人が来たから、大ちゃんの話が最後まで聞けなかったなぁ、と思った。
でもこの場だとなんだか聞きづらいから、そうだな。明日はまたバラエティーの収録があるし。
その時にでも聞こう、と思って、俺はビールをごくっと飲みほした。
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めい(プロフ) - 梓実さん» 梓実さん初めまして。コメント有難うございます！ええ、泣いちゃったところ！どこでしょう！ 何考えているのか読めないミステリアスな雰囲気を出せたらなと思っていたので、その感想はとっても嬉しいです！ お読み頂き有難うございました！ (2020年10月20日 12時) (
レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - Kさん» Kさん、こちらこそコメント有難うございました！同担です〜よろしくお願いします！笑 お話の感想も有難うございます！ (2020年10月20日 12時) (レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
めい(プロフ) - みつこさん» みつこさん初めまして。コメント有難うございます！とってもうれしい感想です〜泣 こちらこそ最後までお読みいただき有難うございました！ (2020年10月20日 12時) (レス) id: 8807fc94fe (このIDを非表示/違反報告)
梓実(プロフ) - とっても面白い作品でした！！思わず泣いてしまうところがあって…あんなに泣いたのは久しぶりです笑一瞬伊野ちゃんが怖かったのですが、なんだか安心しました笑笑 今からもう一度読み直してこようと思います！素敵な作品を、ありがとうございました！！ (2020年10月19日 21時) (レス) id: 56b32f15d6 (このIDを非表示/違反報告)
K - お返事頂けるなんて嬉しいです！正直同担なのが嬉しくて勢いで送ってしまっていたので笑お話とても面白かったです！ありがとうございました！！ (2020年10月17日 19時) (レス) id: 30c662d0e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めい | 作成日時：2020年10月4日 19時
