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「Aちゃんの力になりたいし、守りたいって思ってるんだ」
「!」
「頼りないかも、しれないけど」

今のツナの正直な気持ちだった。Aには助けられてばかりだし、彼女にはいつも笑っていて欲しかった。できれば、隣で。
その言葉にAは目を瞬かせたあと不思議そうな顔でツナをみた。

「ツナくんのこと、だめだとか頼りないとか思ったことないよ?」
「…………へ?」
「だってツナくんが何度も私やみんなを助けてること知ってるから」

Aはむしろ少し怒ったような目でツナを見始めた。

「私、今まで見てきた人の中でツナくんほど、優しい人はいないと思ってる。頼りなくなんかないしどうしようもない奴なんかじゃない。ツナくん、自信もってよ。ツナくんはかっこいいよ」
「(べ、べた褒め……!)」

とんだ殺し文句だ。ツナは顔に熱がたまるのを感じた。真剣に真顔で言うAの目を見ていられなくて思わず目をそらした。

「あ、ありがとう……。でも!そーじゃなくて、その、何かAちゃん、困ってるのかと思って……」
「困ってるって言うか、迷惑がかかったら嫌だなと思って」
「……何が迷惑になるのかわからないけど、たぶんそう思わないし、それに、迷惑かけてくれていいんだよ」
「!」

ツナがさも当然に言えばAはぱちぱちと目を瞬いた。正直なところ、かなり面食らっていた。
Aは沈黙の後口を開いた。

「…………もしかしたら、」
「うん」
「もしかしたら、私、こないだみたいに狙われることがあるかもしれないって……ジャンニーニさんに言われて、」

こないだヴェルデの暗殺者がきたときのことだろう。確かにAも狙われていたとツナは思い返す。

「だから、ツナくんや奈々さんに迷惑がかかったら嫌だなと思ったの」

なるほど、それで家を出ると言い出したのか。ツナは話が見えてきてむしろほっとした。ツナの家はよく言えば賑やかで、次から次へと問題が入ってくる。Aはそんなことに嫌気がさしていたらどうしようと思っていたのだ。

「Aちゃん、そしたら尚更一人には出来ないよ。危ないし……」
「……うん、ツナくんはそう言うだろうなと思ってたけど……」
「それに、出て行ってどこに住むつもりだったの?」
「そりゃまあしばらくは……ネットカフェ?」

Aが答えるとツナは盛大にため息をついたあと真剣な顔で彼女にいう。

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しゃけ(プロフ) - このお話の最終話のほんと最後の部分で、苗字の設定がデフォルトのままです……! (2020年9月8日 21時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - もちぱふぇさん» そう言って頂けますと大変励みになります……!更新頑張ります!コメントありがとうございました^^ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1c1bad133d (このIDを非表示/違反報告)
もちぱふぇ(プロフ) - こんにちは!この作品ほんと好きでいつも楽しく見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2020年6月10日 21時) (レス) id: c725358c65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作成日時:2020年6月6日 10時

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