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47.全力疾走 ページ42

「そういうことなら心配すんな。ツナがお前を守るだろ」
「リボーンさん、私の話聞いてました?」

家を出ようと思う。
という話をリボーンにした。元はと言えばリボーンが家を貸し出してしまったわけだし、理由も話さず突然出て行けば連れ戻されるのは目に見えていた。
ヴェルデの暗殺の件で居場所が割れてしまったと気付いたAは自分がここにいてはツナや奈々に迷惑がかかってしまうと考えたのだ。それをリボーンに打ち明けてみてはそういう返事が返ってきてしまう。

「ならツナに直接聞いてみろ」
「聞く必要はないし、聞かれたら出てけって言いづらくなるじゃないですか」
「なにが?」

そこでツナがリビングにくる。Aはリボーンが口を開くのをみて慌てて手のひらで塞いだ。

「あ、あの、な、なな、なんでもないよ!」
「……Aちゃんって、ごまかすの下手だよね」
「え!いやその……」

明らかにわたわたしているAの様が可愛らしくてツナが思わず笑うと、彼女の顔が赤く染まった。

「それでどうしたの?」
「ええと……私、」
「ツナがAを守れるかテストしたいみてーだぞ」
「は?」
「違う!!まるで!違う!!リボーンさん!私の話ほんとに聞いてました!?」

なんでそうなんの!?とAが怒ってそう言えば、「そういうことだろ」とリボーンが返す。全くもってそういうことではない。

「これからこないだみてーに狙われることが多くなるだろうからな。ボディーガード適性試験を行う」
「ボディーガード適性試験!?」
「行わなくていい!リボーンさん!私ほんと、」
「10代目!ききましたよ!」
「邪魔すんぜー」

そこで獄寺と山本が家に入ってきてAは益々嫌な予感がした。獄寺が爛々とした目でいう。

「Aを一番守れたら右腕になれるんスよね!」
「ご、獄寺くん……」
「そういうゲームをするんだろ?」
「(いつもの山本節ーっ)」
「ああ。これからAに攻撃をするが、一番傷を負わせなかった奴が勝ちだ」
「ちょ!!それは絶対だめだって!!」

Aちゃん怪我させることになるだろ!?とツナがいうと獄寺も山本もぴくりと眉を動かした。

「安心しろツナ。傷一つつかせねーよーにすっからさ」
「山本の馬鹿は無理でもオレが身を呈してでも絶対守りますから!」
「そういう問題じゃないって!」
「……嫌だ」

Aの静かな声に一同え、と彼女を見た。Aはぐっと手を握りしめてばっと顔を上げた。

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しゃけ(プロフ) - このお話の最終話のほんと最後の部分で、苗字の設定がデフォルトのままです……! (2020年9月8日 21時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - もちぱふぇさん» そう言って頂けますと大変励みになります……!更新頑張ります!コメントありがとうございました^^ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1c1bad133d (このIDを非表示/違反報告)
もちぱふぇ(プロフ) - こんにちは!この作品ほんと好きでいつも楽しく見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2020年6月10日 21時) (レス) id: c725358c65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作成日時:2020年6月6日 10時

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