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「リボーンくんも隣の控室にいるわよ。会ってきたら?」
「ん」
「A」
奈々がそう言っていたのでAもツナに続こうとした時ビアンキが呼び止めた。Aはツナを先に行かせてビアンキを見る。
「受付を頼みたいの。人が足りないみたいで。お願いできるかしら」
「あ、はい」
「よろしくね」
そう言って綺麗に笑うビアンキは本当に幸せそうだった。
「それではお二人の結婚を祝して、カンパーイ」
受付の仕事でリボーンに挨拶できずじまいになってしまった。しかしビアンキのとなりに座っている彼はなんだか少し違和感を覚える。
「……ツナくん、リボーンさん、なんだか……人形みたいじゃない?」
「それが、そのまさかなんだよ……」
え、とAがツナを見ると彼のとなりにいたディーノが何かリモコンを操作していた。それとリボーンの動きが連鎖している。なるほど、マジな話らしい。
「ていうことはビアンキさん、何か勘違いしてるの?」
「ああ……リボーンは結婚なんて知らないみたいでな。昼寝中に何かあったんだろうが」
「で、当の本人はとんずらですか……」
これがバレたらまずいことになるとAも思う。今のところは人形でも本人とそう変わらない言動をしているためビアンキは気づいていない。
「この調子ならなんとかなるかな……」
だといいんだが。
「そういえば獄寺くん、ビアンキいるけど大丈夫なの?」
「大丈夫っすよ10代目!このサングラスでまったく見えてないんで!」
獄寺は全く別方向のボーイに向かっていうので、そのようでと言いたくなる。
「あら?リボーン、飲まないの?」
「いらねーぞ」
というやり取りが聞こえてAはばっとビアンキとリボーンをみた。ビアンキはシャンパンをリボーンに勧めていた。ディーノが断るようにしてもなお無理やり飲ませてしまった。
「しゃ、しゃななななな!!」
「ほ、ホラーみたくなってる……!」
「……リボーンじゃない」
さすがのビアンキも気づいたようだ。
両手に銃を構えて「リボーンはどこ!?誰が隠したの!!」と騒ぎ始めた。慌ててツナとディーノ、Aがフォローにまわる。
「何言ってんだよビアンキ!?ほ、ほらリボーンだって?」
「なんたって結婚式だしな!さすがのこいつも緊張してんのさ」
「そうそう!ね!リボーンさん!」
「ちゃおっす」
「緊張……!」
ビアンキは納得したらしい。無事にことが収まってほっと安心する。
そこでお色直しとなって一旦退場となった。
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しゃけ(プロフ) - このお話の最終話のほんと最後の部分で、苗字の設定がデフォルトのままです……! (2020年9月8日 21時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - もちぱふぇさん» そう言って頂けますと大変励みになります……!更新頑張ります!コメントありがとうございました^^ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1c1bad133d (このIDを非表示/違反報告)
もちぱふぇ(プロフ) - こんにちは!この作品ほんと好きでいつも楽しく見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2020年6月10日 21時) (レス) id: c725358c65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイ | 作成日時:2020年6月6日 10時