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「あそこのお城が避難場所みたいです。行きましょう」
「ええ……凝ったイベントね〜」
「(今奈々さんに山本くんが重なった……)」

この騒ぎを見てその反応か。まあその方がいいかもしれない。Aは心配そうなイーピンにも笑いかけて手を繋いだ。









城に入れば沢山のカタギではない人たちであふれていた。どうやらスパイが入り込んだらしくこの城でマフィアを迎え撃つらしい。
奈々は未だにそれをイベントだと思っているようでAは正直ほっとした。

「女子供は後方支援だ。主に飯炊きを頼む」

そう言われて更にほっとした。
女子供関係なく前線に立たされるのかと思ったからだ。そうなったら全力で奈々を守ったが。

「うわー!お仲間だね!連合軍だね!!」

そんな元気な声に振り返れば、ロンシャンとその隣にツナがいた。Aは思わず駆け寄った。

「ツナくん!」
「あ、Aちゃん!」
「良かった、無事だったんだね」

Aが安堵したように笑えば、ツナはうんと頷いた。無事かと言われればそうでもなかったのだが、Aは本当に心配していたようだったので安心させるのが先だと思った。

「Aったらあんたがいないとずっと浮かない顔してたのよ」
「え!」
「ビアンキさん!……だって、ここ普通じゃないから、また無茶させられてるのかと思って……」
「Aちゃん……」

入島手続きに失敗して、裏マフィアランドに連れていかれてはリボーンとリボーンの幼馴染らしい赤ん坊コロネロに死ぬほどぼろぼろにされた今のツナとしては、Aの優しさが胸に沁みた。

(いつも心配してくれるのはAちゃんだけだよなぁ……)

それが嬉しくないはずがない。
そんな中、奈々がにこにこと笑いながら言う。

「ツナ、このお城で敵マフィアをむかえうつんでしょ?」
「なっ!」
「面白いイベントね」
「山本的ー!!」
「(ツナくん、同じこと思ってる……)」

いつもの山本節だよな、とAは思った。

「母さん達女性は後方でごはん作るんだって!」
「まかせといて」
「ちょ、ビアンキもつくんのー!?」
「大丈夫だよ、どうにかするから」

味方を攻撃させるわけにはいかない。Aが苦笑して言えばツナはほっとしていた。

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しゃけ(プロフ) - このお話の最終話のほんと最後の部分で、苗字の設定がデフォルトのままです……! (2020年9月8日 21時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - もちぱふぇさん» そう言って頂けますと大変励みになります……!更新頑張ります!コメントありがとうございました^^ (2020年6月11日 10時) (レス) id: 1c1bad133d (このIDを非表示/違反報告)
もちぱふぇ(プロフ) - こんにちは!この作品ほんと好きでいつも楽しく見させてもらってます!これからも頑張ってください! (2020年6月10日 21時) (レス) id: c725358c65 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レイ | 作成日時:2020年6月6日 10時

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