11.問7 ページ49
夏休みに入り、Aは京子と花と楓と遊びに行っていた。映画を見て買い物をして話題のスイーツを食べて大満足のAに京子が爆弾をぶち込んできた。
「そういえばAちゃん、ツナくんは元気?」
「!」
「?京子、なんでAに沢田のこと聞くのよ」
「あ、えっと、私今ツナくんの家にお世話になってるの」
京子にはもうその話をしてしまっているため嘘をつくのも変な話だ。Aがそういえば花と楓は一呼吸おいたあと「えーっ!!」と叫んだ。
「ちょ、A、沢田と付き合ってるの!?」
「大丈夫なの!?一緒に住んで!」
「え!?いやいやツナくんが誰を好きかなんてみんなわかってるでしょ?」
Aがそう言えば二人して京子をみる。一人きょとんと首をかしげる彼女の様子に二人は一気に冷静になったらしい。
「そうだね、一瞬誤解してごめん」
「一瞬だからいいよ」
なんて簡単に誤解が解けるんだろう。ありがとうツナくん。日頃の死ぬ気モードのおかげだよ。
そしてAは京子の最初の質問に答える。
「元気みたいだよ。今日は学校行くらしいけど」
「沢田のことだから補習か」
「そっかぁ、頑張ってるんだね」
何でもプラスな考えの京子にAは心がほんわか温かくなるのを感じた。ツナにも教えてあげたいが補習のことなど京子に知られたくないだろうから黙っておくことにした。
「あ、ビアンキさん」
「A」
帰りがすっかり遅くなりAはぱたぱたと帰宅しようとしているとき自転車に乗ったビアンキと家の前で遭遇した。
「どうしたんですか?」
「ハルに呼ばれて問7を解きにきたのよ」
さっぱり意味がわからなかったがビアンキとハルは知り合いらしい。Aは「そうなんですか」と笑って鍵を開けて中へ促そうとしたとき。
バタァン!っとドアを閉められた。
「え!?なんで!?」
「その照れ方は隼人ね。私は問7を解きにきただけなの。あなたは姉を異性として意識しすぎよ」
「ビアンキさん……それたぶん違うかと……」
ビアンキを入れさせないために閉めたのかとAは内心獄寺を心配した。たぶんこんなことしても無駄だとわかっていたからだ。
「ポイズンクッキング、溶解さくらもち」
「わーバリエーション豊富」
ビアンキがドアノブにさくらもちをつけてドロドロに溶かしてはドアを開けた。その瞬間獄寺はばっちりビアンキを見てしまったのだった。
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レイ(プロフ) - しゃけさん» 夢書きとしてそういったご感想を頂けるのは本当に嬉しいです……!コメントありがとうございました! (2020年9月8日 18時) (レス) id: df9096b5a8 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - すごい、下の方もコメントしていますが本当にこの物語の夢主ちゃんは馴染んでいますね…。原作に入れたみたいな感覚で、とっても面白いです!続きぶっ通しで読みます。 (2020年9月7日 21時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - めぐさん» そう言って頂けますととても嬉しいです……!ありがとうございます(*^^*) (2020年6月22日 9時) (レス) id: 1c1bad133d (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - さっき見つけて今読んでいる最中だけど、リボーンの物語の中に夢主ちゃんがすごーく自然に存在してて好きです (2020年6月21日 12時) (レス) id: 5732f558d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レイ | 作成日時:2020年5月24日 16時