7.入ファミリー試験 ページ31
「ツナくん、大丈夫？」
「うん……ランボのやつ、あれから延々とリボーンに喧嘩売ってはやられて……」
「それでまた泣いての繰り返しだったもんね」
自分が相手をしてもよかったがツナがすすんでランボの面倒を見てくれていたのだ。そりゃまあ疲れて寝不足というのもわかる。
(今日は無理言っても私も手伝おう……)
しかしまああの子はあのまま居座るつもりなんだろうか。というかどこの子なんだろう。Aはそう思ったがどうせマフィア関係なので詳しくは聞かないことにした。
「よおツナ、桜井」
「山本！おはよ！」
「おはよう」
「珍しい組み合わせだな」
そういえばツナの家に住むことになったという事実は誰にも言わない方がいいんだろうか。
そこのところをツナに聞くのを忘れたのでAは「そうかな？」と適当に返した。
「ツナ、なんだ寝不足か？クマできてんぞ」
「え……あ……、ちょっとね」
「ま、勉強で寝不足でねーんならいーんだけどな」
「え？」
「おちこぼれ仲間がへっちまうだろ？」
すっかりあの事件以来ツナと山本は仲良くなったようだった。それを微笑ましく思っていると視線を感じて後ろを振り返る。
(あ、獄寺くんか。すげー見てんな)
「どうした？桜井」
「ううん。そういえば今日ね、」
Aは話題をそらした。
あの右腕にこだわってる獄寺のことだ。山本にイライラしてるんだろう。
なにもないといいんだけど、とAは平和を祈った。
が、そんなものは届かなかったらしい。
「桜井、おまえもこい」
「え？なあに？」
「おい山本！ツラ貸せ！」
獄寺はAの手首を掴んでそのまま山本に声をかけては無理やり外に出た。
「ちょ、獄寺くん？どうしたの？」
「いいから来い。おまえにも関係のある話だ」
「(うわ、すごい嫌な予感)」
そして人気のない校舎裏に山本をギロギロ睨む獄寺、困った風に笑う山本、そしてAが集まった。嫌な予感は大抵当たるものである。
「おいおい獄寺……呼び出しといてだんまりにらめっこはねーんじゃねーの？」
「あの、私はもういいかな……？」
「桜井も要件知らねーの？」
「うん、全く」
というかもう離れたいんだが。
困った、とAが思っていると「おーい！」とツナが全力疾走してきた。
リボーンを後ろにつけて。
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レイ(プロフ) - しゃけさん» 夢書きとしてそういったご感想を頂けるのは本当に嬉しいです……！コメントありがとうございました！ (2020年9月8日 18時) (
レス) id: df9096b5a8 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - すごい、下の方もコメントしていますが本当にこの物語の夢主ちゃんは馴染んでいますね…。原作に入れたみたいな感覚で、とっても面白いです！続きぶっ通しで読みます。 (2020年9月7日 21時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - めぐさん» そう言って頂けますととても嬉しいです……！ありがとうございます(*^^*) (2020年6月22日 9時) (レス) id: 1c1bad133d (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - さっき見つけて今読んでいる最中だけど、リボーンの物語の中に夢主ちゃんがすごーく自然に存在してて好きです (2020年6月21日 12時) (レス) id: 5732f558d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レイ | 作成日時：2020年5月24日 16時
