＊ ページ28
「わー！離れろって！」
ツナが慌ててAから彼を引き離すと奈々が「ツナったらやきもち？」と面白おかしく笑った。
ツナからしたら彼ランボがマフィア関連でしかも手榴弾など持っているとわかっていたためだった。そしてランボはAのかわりに今度はツナの足にひっつく。
「母さん、ごはん作るからお願いね」
「あ、奈々さん、手伝います」
「あらありがとうAちゃん」
「え、やだよ！ちょ、はなせって！」
残されたツナは声を上げたがランボは一向に離さなかった。
「Aちゃん、包丁さばき上手ねぇ」
「ありがとうございます。一応自炊もしていたので……」
Aは昨日のおかゆの味を思い出してふと思い立った。
「そうだ、奈々さん。料理教えてもらえませんか？」
「ええ？」
「昨日のおかゆも今朝のご飯もとっても美味しかったから奈々さんの料理のファンになっちゃいました」
Aが言えば奈々はにこにこ笑って「まあ嬉しいわぁ〜！」と言った。
「じゃあちょっとずつね！」
「はい、お願いします！」
仲良くなれそうだとAは上機嫌ににこにこ笑ってから、ハッと思う。
(いやまて、ボンゴレ10代目の母と仲良くなっていいのか！？)
だがしかし居候の身で感じ悪くなんてできるはずもなかった。
料理が出来上がる頃にはツナと彼(ランボというらしい)も帰ってきてリボーンも呼ぶ。奈々はお隣さんに回覧板を届けに行った。どこか緊張気味のランボにAは首をかしげる。
「ランボくん、どうしたの？食べないの？」
「あ、Aちゃん、リボーンとその……喧嘩したみたいで……」
「え、え？本当にリボーンさんの知り合いなの？」
「知らねえな」
って本人言ってるけど。
リボーンがこういう子供を相手にするはずもない。そもそも誰だこの子は。
するとランボは生唾を飲み込んだあと「おりゃあ！」とリボーンにナイフを投げた。が、それは簡単に跳ね返され、ランボの額に直撃する。
「うわあああ！」
「……そもそもどうしてリボーンさんにナイフを投げるかな……」
というかこの子もしかしてマフィア関係か？とAは今更ながら思うがまだ五歳児の男の子だ。別に避ける必要もないだろう。
「ランボくん、怪我の治療、」
「ほっとけ」
「でも、」
ランボは泣きながらごそごそと何かを取り出す。大きなバズーカのようだ。それを自分に向けて撃つのでAは目を瞬いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 122人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「原作沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レイ(プロフ) - しゃけさん» 夢書きとしてそういったご感想を頂けるのは本当に嬉しいです……！コメントありがとうございました！ (2020年9月8日 18時) (
レス) id: df9096b5a8 (このIDを非表示/違反報告)
しゃけ(プロフ) - すごい、下の方もコメントしていますが本当にこの物語の夢主ちゃんは馴染んでいますね…。原作に入れたみたいな感覚で、とっても面白いです！続きぶっ通しで読みます。 (2020年9月7日 21時) (レス) id: 739f78e142 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - めぐさん» そう言って頂けますととても嬉しいです……！ありがとうございます(*^^*) (2020年6月22日 9時) (レス) id: 1c1bad133d (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - さっき見つけて今読んでいる最中だけど、リボーンの物語の中に夢主ちゃんがすごーく自然に存在してて好きです (2020年6月21日 12時) (レス) id: 5732f558d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レイ | 作成日時：2020年5月24日 16時
