【刀剣乱舞】あはは、ゆるりと過ごそうよ。

一人になること ページ8

山姥切「ここがあんたの部屋だ。隣は来派の刀がいるから困った事があれば言うといい。」



「してまーくん。私は一人部屋でもいいのかな？」



山姥切「後ほど三日月宗近という刀が来たら同部屋だな。
それまでは一人部屋で頼む」



「了解したよ。お、この部屋には急須があるのか、ありがたいね」



部屋にある小物を一通り眺めて、急須と湯呑みがあるのを発見してほのぼのと桜を撒き散らす


山姥切「(可愛い…)茶葉は鶯丸か平野が持っているから分けてもらうといい。

俺の仕事はここまでだ…後は精精がんばって……何だその顔は」



「いや…千年以上刀やってる婆がこんな事を言うのは恥ずかしいけど……一人は寂しくてな。

まーくん、婆の話相手になってくれないかな？」



山姥切が部屋から出ようとすると、Aは少し寂しそうな顔をして山姥切を見た


その顔を見て、さきほど小狐丸が言ったことを思い出した




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たわいない雑談をして、何刻か過ぎた頃
茶が切れたと言ってAと加州が厨房へ茶を入れに言ったときだった


小狐丸が俺を見て口を開いた



小狐丸「……あの婆があんなにすぐ懐くとはのう」


「どういう事だ？」


どの刀にも親しみやすい笑みを浮かべてこの本丸に順応していくあいつにその言葉は不自然だった



小狐丸「昔からあいつは、人と線を引いている。…それは今も変わらんな

あいつ自体人や刀を嫌ってはないが、こじらせた寂しがり屋でな。

私の方が歳が低いのに小狐、小狐と言って私から離れなかったのう」



小狐丸は子鴉の羽に指を埋めて遊びながら言った



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小狐丸の言う通りかもしれない。


目の前にいる奴の目はまるで「行かないで、一人にしないで」と言う風に沈んだ瞳をしていた






山姥切「俺で……いいのか、こんな写しの俺で」




「写しとか、そこら辺はどうでもいいが…私はまーくんがいいかな」






面倒くさそうな平安婆に絡まれたものだ。




俺は無意識に微笑んで頷いた

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