【刀剣乱舞】あはは、ゆるりと過ごそうよ。

お土産 ページ28

「はい、一期。これお土産」




一期「わざわざありがとうございます。弟達な分まで…」



「気にしないで。これ全部代金払ってないから」


一期「ええ、主から聞きました。とんだ災難でしたな」




現世に戻り、大量すぎるお土産を手当たりしだい見つけた刀剣男士に手渡していく




「あ、蜻蛉切もこれ」



蜻蛉切「ありがとうございます。これは……何という食べ物ですかな？」



「これはマカロンと言って、砂糖菓子のようなものらしい……はい、あーん」



蜻蛉切「っ！？？A殿、」



「いいからいいから。口開けてー」




やや無理矢理、Aは蜻蛉切の口を開けるよう要求した。
蜻蛉切は狼狽えて、断ろうとしたが、結局押しに負けて恥ずかしそうに口を開いた



蜻蛉切「…これは、美味なものですな」



「あはは、だよね！私も一個食べよ〜」




のほほんとマカロンを口にして桜の花弁を散らす二人


すると急に肩にズシ、と重みがかかった




「鶯、どうかしたか？」




鶯丸「………別に何でもない。」



現世に行く前と同様に不貞腐れた様に低い声で言う鶯丸


蜻蛉切「………A殿、鶯丸殿。私は主に呼ばれているので失礼します。
お土産美味しかったです。」



律儀に頭を下げて、何かを察した様にその場を立ち去る蜻蛉切に手を降るA



鶯丸「…………」



「はいはい よしよし。鶯もマカロン食べる？」



鶯「……食べる」



「あーん。口開けて」



鶯丸は嬉しそうに口を開いてマカロンを食べようとしたが、咄嗟に誰かがAの手首を掴んでマカロンを口にした




髭切「まかろん…現世には不思議な食べ物があるんだね。美味しいよ」



「こらこら髭切。今のは鶯にあーんをしてたんだよ」



鶯丸「…まぁいい。A、もう一回あーんしてくれ」



髭切「ありゃ？鶯丸怒っちゃった？…他人に嫉妬とか良くないよ、鬼になっちゃうからね。」




髭切は鶯丸を見ながらAの肩を引いて自分の方へ抱き寄せた



鶯丸「嫉妬をしているのはどっちだ？A、早くまかろんをくれ」



鶯丸も負けじとAの手首を掴んで引き寄せる



「あはは！婆の取り合いをするんじゃないよ。そんなにマカロンが食べたいなら二人で食べるといい。
私は鶴にお土産を渡してくるからね」


そう言ってマカロンの箱を髭切に押し付けると颯爽と鶴丸の方へ走った




鶯丸「邪魔をするな」




髭切「嫉妬をする悪い鬼からAを守ってるだけだよ」

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