regret ページ12
mg side
ピピピッ
mg「38.5…」
これじゃ話なんて聞けそうにないな
今日は諦めて寝室から出ようとした
ru『お兄ちゃん…』
…まただ、
何なんだその、『お兄ちゃん』って
半ば呆れていると、
ru『……たす、、て』
…聞こえないふりをしたかった
周囲の人に興味を持たず、
考えようとも、
歩み寄ろうともしなかった
馬鹿なんだ、
と割り切った
結局今、何も残ってない
残されたのは後悔と情けなさだけ
そんな俺が、
何をどう助けられるんだよ
自分に言われた訳ではないことくらい、
"賢い"俺なら分かってたはずなのに
無意識に自分自身に反論していた
やっぱりあの青年、
拾うんじゃなかった
いっつもそうだ
俺は、後悔ばかりしている
それは賢い故に、
考えすぎてしまうことを意味するのだろうか
今だけは、そうでないことを祈るばかりだった
賢いだけでは、
誰も救えない
何も残らない
それを学んだから__
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作者名:Nana* | 作成日時:2021年1月11日 23時