＊３０−４＊HC ページ48
「待って！ヒチョルシ！」
会計レジに俺を追いかけてきたのはさっきの表情がウソのように慌ててるスミンで。
HC「何…？」
「怒らないで、話しを聞いて？」
HC「こういうの困るんだ、せっかくいい仲間なのに」
スミンは少しだけ眉を下げた。
店を出て歩くとずっと着いてくる。
誰かに見られると困るからちょっとした路地に入る。
あいつに居場所を発信しておいて。
「宇宙大スターに自分を好きになってもらうには、どうしたらいいの？」
HC「は？」
「私、知ってるの、あなたが大事にしてるヨジャチングのこと」
Aのことが浮かんだ。
あの宅配、もしかしてこいつが？
その手が俺の頬に触れる。「やめろ！」と払いのけるとその目が更にきつくなる。
「私のほうがあなたのこと、良く知ってるのに…」
HC「お前の本性はそれ？俺のサセンか？目的はなんだ？」
「ねえ、あの女のどこがいいの？」
HC「お前、人の話聞こえないのか？目的はなんだ？サセンと話す気はない。」
「サセンって言わないでよ。ヒチョルシがデビューしたときから応援してきた大事なペンでしょ？」
HC「サセンはペンとは呼ばない」
「サセンじゃないわ、あなたを一番愛してるのは私ってこと」
HC「はあ？」
俺と一対一で話すことがうれしいのか、恍惚とした表情になってるスミン。
もう、正気じゃないのは目に見える。
「ねえ、セクシー歌手は我慢できたわ、だってヒチョルも本気じゃないのがわかってたから」
HC「お前…」
「コレ、ツイートしたら世界中のヒチョルペンが大騒ぎしそうじゃない？」
ケータイの画面にはAのマンションに入っていく俺。
「あなたを追いかけてたらわかっちゃった、ココがどこなのか、あなたは一目瞭然でしょ？」
目の前にいるこの狂った女が、あの親切な同僚と同一人物だとは思いたくなかった。
「わたしの宇宙大スターに悪い女が纏わりつくのが許せないだけ…。」
狂ってるスミンは煙草に火をつけた。
もうすっかり吸わなくなった俺はその煙にむせた。
スミンの本来の姿はこうだったんだと気付いたときには遅くって。
煙草の煙越しにスミンが微笑む。
「あの女のこと、黙っててあげようか？ペンだから」
HC「お前の言葉を信じると思うか？」
「…私を怒らせたら、あの女…終わるわよ？」
再び吐き出された煙越しに、満面の笑みを浮かべるサセンペンのスミンが居た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 326人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「K-POP」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しお(プロフ) - jonticさん» ありがとうございます！SJのお話は実はこれが初めてで、試行錯誤だったりしますｗｗ更新頑張ります！ (2014年6月10日 14時) (
レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
jontic(プロフ) - うふふ。そうです、、最近自分の更新すらおぼつかなく以前のように他の作家さんの作品を読んでいなかったのですが見つけちゃいました！更新楽しみにしています！ファイティング！ (2014年6月9日 20時) (レス) id: 1fe14e6c9e (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - jonticさん» まさか!!!間違ってたらすみません。チャニョルとミノのお話書かれてますよね？！ひー!!!実は読んでます！（ほかの作品はまだ手が付けられてません、作品の数を見て白目）恐れ多くもコメントいただけるなんて!!!すみません、私コメント残さず読んでます！ひー（白目） (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - minoko1002さん» ありがとうございます。毎日更新していきますので時々もやもやさせてしまうかもしれませんが（いいところで切れてたりしがちなんです、私）最後までお付き合いくださるとうれしいです (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます。番号のふり間違いです。直しました (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汐
| 作成日時：2014年5月14日 9時
