＊２９−５＊ ページ42
「Aー？何処に居る？」
ようやくやってきたマネの姿に安心して、ボロボロと泣き出した。
「何？どうした？！まさかヒチョ…」
名前を出そうとしたマネの口を押さえて首を横に振る。
「んう！何！？」
ジェスチャーで口に出すなといい、携帯で文字を打つ。
”家の中に誰か入った、盗聴器あった、盗撮もあるかもしれない。ヒチョルに迷惑かかる”
何も言わずマネは家中のドアや引き出しをあさりだした。
”無くなった物は？”
”下着…と、たぶん化粧品…も、口紅もなくしたと思ったんだけど、盗られたのかも…”
カメラを探しているのかクローゼットの中もあさる。
私の顔を見て「ココにいちゃ危ない。しばらく出よう」というと大きなスーツケースに、服を詰めだした。
私がさっきバスルームで見つけた手紙を見せると、マネの顔色まで蒼白になって。
私に荷物をまとめろと指示するとどこかに電話をかけに外に出た。
わたしは少しだけ放心状態のままじっとしていたけど、すぐに荷物をまとめ始めた。
戻ってきたマネが”少しの間戻れないかも…ううん、もう引き払うつもりで居て？”と言う。
わたしはうなづく。
”どうしても持ってでなくちゃならないもの以外は、諦めれる？”と聞くので、黙ってうなづいた。
玄関に向かおうとして、はっとして、寝室に戻る。
ヒチョルが言ってたソンムル。
生みの親からもらった台本のカバー。
そして桜のキーホルダーをバッグに押し込んだ。
ドレッサーから、ヒチョルを思い出せる真っ青のマニキュアと、ヒチョルと初めて共演したときの台本も詰めた。
ああ、初めてのデートで履いてた靴…アレを履いて出よう。
後のものは無くなって構わない。
そう決心して、マネと二人黙ってマンションを出た。
マネの運転する車に乗り込んで、ヒチョルに連絡を取ろうとしたら、
「何処から漏れてるのか突き止めなきゃダメだから、今はダメ！携帯も解約する！」
って言われてしまった。
ヒチョルに知らせないと、もしヒチョルがマンションに帰ってきたりしたら。
ストーカーなのかサセンなのか・・・。
得体の知れない犯人と対面したら…只じゃすまないから。
私は自分の身を案じるより、ヒチョルを心配していた。
ヒチョルのほうはヒチョルで、得体の知れぬ影が迫っていることを知らないまま。
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しお(プロフ) - jonticさん» ありがとうございます！SJのお話は実はこれが初めてで、試行錯誤だったりしますｗｗ更新頑張ります！ (2014年6月10日 14時) (
レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
jontic(プロフ) - うふふ。そうです、、最近自分の更新すらおぼつかなく以前のように他の作家さんの作品を読んでいなかったのですが見つけちゃいました！更新楽しみにしています！ファイティング！ (2014年6月9日 20時) (レス) id: 1fe14e6c9e (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - jonticさん» まさか!!!間違ってたらすみません。チャニョルとミノのお話書かれてますよね？！ひー!!!実は読んでます！（ほかの作品はまだ手が付けられてません、作品の数を見て白目）恐れ多くもコメントいただけるなんて!!!すみません、私コメント残さず読んでます！ひー（白目） (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - minoko1002さん» ありがとうございます。毎日更新していきますので時々もやもやさせてしまうかもしれませんが（いいところで切れてたりしがちなんです、私）最後までお付き合いくださるとうれしいです (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます。番号のふり間違いです。直しました (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐
| 作成日時：2014年5月14日 9時
