＊２９−４＊ ページ41
箱の中身に触れずそのまま閉じた。
震える手でマネに電話をかける。
すぐに出た。
「ねえ、今どこ？」
「あんたのマンションに向かってる。話があって」
「ねえ、お願いすぐに来て！急いで！」
「なに？！何でよ！」
「いいから！お願い！」
私は震えながらも、ダイニングテーブルの椅子を運んで、部屋の隅に立つ。
中に入っていた写真の角度からして、この辺り？
いや、そうじゃないかもしれない。
何処かから隠し撮りしたのかもしれない。
カーテンの角？もしかしてと思って手を伸ばすと、出てきたのは盗聴器。
恐ろしくって声にならない悲鳴が出た。
盗聴だけじゃなく、盗撮もされてるかも。
そう思ったら余計に怖くなった。
今この瞬間も、私を見てるのかもしれない。
着替えとか…それこそヒチョルとの…
…ダメだ…絶対に探さなきゃ！
そう自分を奮い立たせて、部屋中をうろうろする。
回らない思考の中、ナゼかバスルームが気になって足が向かった。
着替えの入ってる棚、滅多にあけない特別な下着の入ってるところ。
ドキドキしながら引き出しを開ける。
「ひっ・・・・」
何枚かないのは一目瞭然。
そして一枚の封書が目に留まる…。
”君の全てを見ている。愛してる。”
白い紙が、その文字で覆われるほどに。
何度も何度も。
怖いくらいの神経質さを感じる。
二枚目…。
”君には黒い下着がよく似合うよ”
寒気を覚えてお気に入りの黒い下着を探すも、無い！
何で気がつかなかったんだろう…。
その瞬間玄関の鍵が開く音がして、身をすくめる。
私は恐怖で動けなかった。
鍵を持っているのは、ヒチョルと・・・マネ、だけよね？
バクバクと耳の側に心臓があるかと錯覚するほど、焦っていた。
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しお(プロフ) - jonticさん» ありがとうございます！SJのお話は実はこれが初めてで、試行錯誤だったりしますｗｗ更新頑張ります！ (2014年6月10日 14時) (
レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
jontic(プロフ) - うふふ。そうです、、最近自分の更新すらおぼつかなく以前のように他の作家さんの作品を読んでいなかったのですが見つけちゃいました！更新楽しみにしています！ファイティング！ (2014年6月9日 20時) (レス) id: 1fe14e6c9e (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - jonticさん» まさか!!!間違ってたらすみません。チャニョルとミノのお話書かれてますよね？！ひー!!!実は読んでます！（ほかの作品はまだ手が付けられてません、作品の数を見て白目）恐れ多くもコメントいただけるなんて!!!すみません、私コメント残さず読んでます！ひー（白目） (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - minoko1002さん» ありがとうございます。毎日更新していきますので時々もやもやさせてしまうかもしれませんが（いいところで切れてたりしがちなんです、私）最後までお付き合いくださるとうれしいです (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます。番号のふり間違いです。直しました (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐
| 作成日時：2014年5月14日 9時
