＊２９−３＊HC ページ40
「ヒチョルシ、お疲れ様です」
HC「お疲れ様ー、そろそろため口にしない？同い年なんだし…むしろ俺のほうが敬語使うべきだよね？」
同じ部署のスミン。
思えば他の人間と違って最初から距離を感じさせない女だった。
役所の職員の中で唯一俺に最初から普通に接した人間。
新鮮だと思った。
同い年だし、仕事のフォローも上手いし。
あくまで同僚としていい関係だと思っている…つもりでいるけど。
俺はいずれ芸能人に戻るつもりだから、そんなに深く付き合うつもりもなかった。
「ねえ、週末に部署の仲間と一緒に遠出しようかって言ってるんだけど、ヒチョルシ行かない？」
HC「苦手なんだよね…ごめん、いいや」
「何言ってるの！そういう先入観ダメだよ！」
HC「いや、こういう性格だし…」
「ヒチョルシがぶっとんでるのなんか、皆知ってるわよ！」
HC「…宇宙大スターだから？」
「ふふ！そうだよ！親睦を深めようよ！」
スミンは他の女よりちょっとだけ強引で、自信家な印象。
でも仕事はできるし、常識的だと思っていたから。
HC「週末は、人と会う約束してるから…ごめん」
「えー…あ、彼女？」
単なるありがちな好奇心だと思った。
スミンの目がキラキラしてるから。
HC「うーん、違う。公益中は彼女作らないってペンに言ったから」
そのひと言に一瞬だけ、ほんの一瞬だけ。
スミンの目の色が変わった気がした。
でもすぐに笑ったから、気のせいだと思ったんだ。
「なーんだ。残念。そのポジション狙ってたのに！」
HC「いやいや…」
冗談として受け取って、その場を濁した。
だけど結構打算的な女なんだろうかと思った。
今後は気をつけよう、変に勘違いされるとまずいからと思って返事を濁した。
今思えば、一般の生活に馴染みすぎて、危機感が薄くなっていたかもしれない。
常識的な人間だと思って気を許しすぎると、痛い目に遭うって分かっていたんだ。昔の俺だったら。
確実に芸能人の頃より警戒心は薄くなっていたと思う。
良くも悪くも性格が丸くなった証だけど。
完全に油断だった。
この女がとんでもない災いの元凶であることに気付きもせず。
じりじりと少しずつ、俺との距離を詰めている事を、俺は知らなかったんだ。
ただ、そのときはAのことしか見えていなかったんだ。
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しお(プロフ) - jonticさん» ありがとうございます！SJのお話は実はこれが初めてで、試行錯誤だったりしますｗｗ更新頑張ります！ (2014年6月10日 14時) (
レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
jontic(プロフ) - うふふ。そうです、、最近自分の更新すらおぼつかなく以前のように他の作家さんの作品を読んでいなかったのですが見つけちゃいました！更新楽しみにしています！ファイティング！ (2014年6月9日 20時) (レス) id: 1fe14e6c9e (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - jonticさん» まさか!!!間違ってたらすみません。チャニョルとミノのお話書かれてますよね？！ひー!!!実は読んでます！（ほかの作品はまだ手が付けられてません、作品の数を見て白目）恐れ多くもコメントいただけるなんて!!!すみません、私コメント残さず読んでます！ひー（白目） (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - minoko1002さん» ありがとうございます。毎日更新していきますので時々もやもやさせてしまうかもしれませんが（いいところで切れてたりしがちなんです、私）最後までお付き合いくださるとうれしいです (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます。番号のふり間違いです。直しました (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐
| 作成日時：2014年5月14日 9時
