＊２６−４＊ ページ18
シウォンシが登場した瞬間、たかれる大量のフラッシュ。
目がくらみそうな光の中、彼は何処かのカメラに近づいて指を刺してる。
その指が車にいる私のほうを示す。
私は車から降りると顔を上げる。
記者の誰かが「コ・Aシ！」と声を上げた瞬間、おびただしい数のフラッシュが私を包んだ。
思い出すヒチョルの言葉。
私が「映画祭までに身体を絞る」とヒチョルに言ったのは、あのケンカの夜だった。
ヒチョルは行為を終えてまだ汗ばむ私の身体を上から下まで舐めるように眺めた後、こういった。
”どこ絞るの？どうみてもいい女の身体じゃん。”
そういうこと、顔の綺麗な男に言われても、余り自信でないよ。
”どんな女の身体よりお前の身体が一番綺麗だから。胸張って、私は女優よって面して立ってろ”
…ちょっと、どんな女の身体って誰と比べてんのよ。
そう一瞬思ってむっとしたけど、宇宙大スターらしく自分を取り戻したように見えるヒチョルが言うんだから。
私はすこしだけうれしくなった。
私の自信の源はいつだってヒチョルの言葉だから。
”それでも絞るって言うなら、俺何回でも手伝うけど？”
あの口角を上げて笑う笑い方をして、私のおしりを撫でるヒチョル。
「やんッ…」
って、柄にも無く可愛い声が出てしまった。
そのまま、二度目の交わりをした私とヒチョルは、その夜抱き合って眠った。
わたしはレッドカーペットに足を踏み出す。
シウォンシの腕に手を回し、笑顔で歩く。
入り口のせり上がってるところで、カメラタイムらしくって、シウォンシがサッと手を離した。
えっと、これたぶんターンしろってことだよね？
でも後ろ見せたら、バッシングが来そうで怖い。
娼婦のような。とか書かれたりしてね。
そう考えていると記者から”コ・Aシ！後ろ見せて！振り返って、皇后陛下！”ってリクエストがとんだ。
声の主を見ると、大陸から来た記者だ。
わたしは映画で演じた皇后のように。
ドラマで演じる妖婦のように。
”ふっ”と妖しく笑って口角を上げ、そのまま振り返る。
”おおー！”と地響きのような記者たちの感嘆の声に。
一瞬だけ、ココが現実じゃないような感覚に陥った。
カーペットの横でコートを持って待機してたスタイリストと、そのすぐ側で待ってくれていたシウォンシがハイタッチしてた。
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しお(プロフ) - jonticさん» ありがとうございます！SJのお話は実はこれが初めてで、試行錯誤だったりしますｗｗ更新頑張ります！ (2014年6月10日 14時) (
レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
jontic(プロフ) - うふふ。そうです、、最近自分の更新すらおぼつかなく以前のように他の作家さんの作品を読んでいなかったのですが見つけちゃいました！更新楽しみにしています！ファイティング！ (2014年6月9日 20時) (レス) id: 1fe14e6c9e (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - jonticさん» まさか!!!間違ってたらすみません。チャニョルとミノのお話書かれてますよね？！ひー!!!実は読んでます！（ほかの作品はまだ手が付けられてません、作品の数を見て白目）恐れ多くもコメントいただけるなんて!!!すみません、私コメント残さず読んでます！ひー（白目） (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - minoko1002さん» ありがとうございます。毎日更新していきますので時々もやもやさせてしまうかもしれませんが（いいところで切れてたりしがちなんです、私）最後までお付き合いくださるとうれしいです (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 藍さん» ありがとうございます。番号のふり間違いです。直しました (2014年6月9日 11時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐
| 作成日時：2014年5月14日 9時
