＊１７−５＊ ページ6
「何言ってるの…、ヒチョルシは、悪くないよ…わたしがおかしかった…」
HC「それでも、手を離したこと後悔した…いい加減なことも…」
「何それ…今でもわたしを好きだとか、言っちゃうわけ？うそでしょ…」
冗談で返してくれると思った。
あんなふうに傷つけたヒチョルとわたしが、どうにかなるなんて。
そんな馬鹿なこと、二度とあってはいけないと思ったから。
それに、完全に酔ってた。
酔わないとこの空気に耐えられる訳が無い。
わすれられない男が、色気を振りまいて、目の前にいる。
ヒチョルのその目に、きっとわたしは耐えられれない。
だけどそれでも頭の中はしっかりしてたと思う。
ヒチョルの手が、私を撫でる感覚を、今でも覚えてる。
細くて優しい指先が、どう愛してくれるのかもしっかり覚えてる。
こうして近くに居ると、はっきり感じる。
わたしはやっぱりこの目の前の美男子が好きなんだと。
沈黙の後、先に口を開いたのはヒチョルで。
HC「お前が…好きだ…」
その瞬間、あの感覚再び。
ズブズブって自分が沈んでいく感覚。
気がついたら水が足元から迫ってくるあの感じ。
前はそれが怖かった。
そのまま溺れて息ができなくなる事が怖かった。
だけど今は、怖くない。
何でだろう。
HC「A、、、お前の事が好きだ」
ヒチョルの唇に目が釘付けになる。
ヒチョルの声がわたしの名を呼ぶ。
フロアーに流れる音楽が激しいものに変わった瞬間、沸き起こる歓声。
誰かがステージに上がったのだろう。
店内は熱気に包まれてる。
こんなところにいる私とヒチョルのこと、きっと誰も気にかけない。
「ヒチョル…」
ヒチョルの手がわたしの首に回ったとき。
わたしはヒチョルという海で、今度こそ溺れる事を覚悟した。
ううん、今度は溺れるんじゃない。
ヒチョルという海を上手く泳ぎたい、泳げるようになりたい。
そう強く思って目を閉じる。
重なり合った唇から、吐息が漏れる頃。
熱っぽい目でわたしを見つめるヒチョルに気付く。
シリメツのとき、あんなにヒチョルに求められるのがイヤだったのに。
今のわたしは、自分でもわかりやすいくらい。
ヒチョルのことが欲しいとおもった。
手を引かれて、Clubを出てから、近くのホテルに駆け込むまでの記憶が曖昧なのは、ドキドキしていたからかもしれない。
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しお(プロフ) - ねっこべくひょんさん» わあ！ありがとうございます！嬉しいです♪初めてのヒチョル様作品になりますので、楽しいと言っていただけて感激です。毎日コンスタントに更新できるように頑張ります♪ (2014年5月11日 9時) (
レス) id: f8fa8d899f (このIDを非表示/違反報告)
ねっこべくひょん(プロフ) - 昨日見つけたのですが、このような大人っぽいどろどろしたストーリーが初めてで、楽しく読んでいます！更新がんばってくださいね(*^_^*)待ってます！ (2014年5月11日 8時) (レス) id: ed49e8abb2 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - naeponさん» ありがとう♪しかし、昼頃見つけてしまったんだ。ヒチョル様のｳｷﾞｮﾙキス写真に、死亡。 (2014年4月25日 12時) (レス) id: f8fa8d899f (このIDを非表示/違反報告)
naepon(プロフ) - しおちゃん♪の書く小説だいすきだよぉ(^3^)/ (2014年4月25日 9時) (レス) id: 611870be34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐
| 作成日時：2014年4月25日 8時
