＊３＊台本 ページ7
ヒチョルとの未遂事件(？)の後、渡された新たな台本を読んで倒れた。
気を取り直して読みすすめた後、同じように台本をもらったヒチョルからの着信。
HC「読んだ？」
「リアル、リアルすぎるでしょ…」
HC「え？どっちが？事後？最中？」
「最中って、無いでしょ。事後の会話！」
まさかのベッドシーンの追加。
これ必要？地上波のドラマなのにこの描写あり？ッて思うくらいのシーン。
完全にヒチョルもあたしも肌が出る感じ。
何よりびびったのは。あの日の朝を隠し撮りでもしてたのか？ッてくらいに再現されたシーン。
ヒチョルは笑って”リアルでリハしたから、監督も腰抜かすようなリアルなシーンが撮れそうだな”なんていってた。
いや、わたしは全然笑えなかった。
そしてたいした心の準備もせぬまま、ヒチョルとのラブシーンの日はやってきた。
朝から緊張してる私に対して、ヒチョルは”ああ、こうなるんならホントにやっとけばよかった”なんて冗談をもらす。
ついにきた本番。
わたしの女優生活の中で後にも先にもあんなにイヤらしい絡みをしたシーンはない。
いろんな意味で人生の初めてをヒチョルと体感してしまった。
そして、後から気付いたんだけど、あのラブシーン、ヒチョルが身体をまさぐる手は、マジだったと。
終わった後”今やばいんでちょっとおきれませーん”ってスタッフに言ってた。
女性スタッフは”マジで？”って顔して、男性スタッフは”それはそうだろ”って顔していた。
だけどわたしはやっぱり笑えなくって。
マジでやばいと思った。
本当にお芝居抜きで、ヒチョルに惹かれてる自分を自覚し始めたから。
ヒチョルが笑うとうれしくて、
わたしの名前を呼べば恋しくて。
飲みに誘われたら浮かれて。
こんな気持ちは久しぶりだった。
あのキスシーンの直前、ヒチョルがわたしに何も言わなかったら。
きっとこんな風に思うことも無かったと思う。
同じ台詞を時を経て、ヒチョルに言われたとき。
またわたしはヒチョルという深海にどぼんと突き落とされる。
彼の声が、表情が、彼を形作る全てのものが。
わたしを彼という深海に引きずり込む。
泳ぎ方を知らないわたしは、溺れるほかなかった。
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しお(プロフ) - まみさん» えーと、希とついてる方が連載中です。ついてないのは連載前の試験公開の作品ですので、中身は公開まで内緒ですー！すみません！ (2014年7月13日 14時) (
レス) id: f8fa8d899f (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - あゆあ☆１さん» こんにちは、パスのついてない方が連載中です。パスの方は先行公開のほうなので、もう追い付きますよー！お読みいただけるのはタイトルに希←がついてるものだけになります。ごめんなさい！ (2014年7月13日 14時) (レス) id: f8fa8d899f (このIDを非表示/違反報告)
あゆあ☆１(プロフ) - 汐 さんはじめましてです＾−＾小説をよませてもらってます＾−＾いつも楽しみに読ませてもらってます＾−＾ぜひ続きを読みたいのでパスワード教えてください＞＜よろしくお願いします＾−＾ペコリ (2014年7月13日 13時) (レス) id: 58d6f964b4 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - こんにちは！この小説大好きなんですが、途中からパスワードがかかってて読めません(￣▼￣；)よろしければ教えてもらえませんか？続きが気になって気になって(笑▽笑) (2014年6月29日 10時) (レス) id: e10cbe5985 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - naeponさん» あわわわ！今気づきました。えっと、メッセージ送っておきます！ (2014年4月17日 8時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐
| 作成日時：2014年4月7日 8時
