＊１６−３＊ ページ45
桜が咲く季節はとうに終わって、木々には緑が生い茂っている。
こつん、こつんと石畳の上をわたしのヒールの音がして。
当ても無いままナゼかわたしは日本の古い都、京都に居た。
”いつか日本のドラマに出たい”
オフなのに、考えるのは女優としての仕事の事で。
大学時代4年間も一人きりでここ、日本で生活できたものだと感心した。
あの頃とは全く違う目的で日本に来る日がやってくるなんて。
「あ、そういえば」
ふいに大学生のとき夏休みを利用して”精神修行”という講座を受けた事を思い出す。
お寺に住み込んで、ありがたいお話を受ける。そういう生活を2週間した記憶がある。
今居る場所から近いのかもしれないと携帯アプリで調べると、案の定すぐ側だった。
タクシーで寺院の側まで移動している間、住職の言葉を思い出した。
”魂と塊のはなし”
寺院の門の前に着いたとき、包まれる不思議な感覚。
初めてこの門をくぐったときも、同じように不思議な感覚に包まれたのを思い出す。
そしてナゼかその瞬間。
今の私に浮かんだのはヒチョルの顔だった。
そうだ。
間違いなくヒチョルはわたしの魂の呼ぶ相手に違いないのに。
上手くいかなかったのは、私自身が何者か分かっていないから。
不安定なわたしがヒチョルを追い詰めたんだと、分かっていたから。
「住職？…お久しぶりです、、、Aです。いらっしゃいますか？」
奥の屋敷に足を運び、そこでも声をかける。
部屋の奥から出てきた住職は、驚くほど痩せていて、大病でもなさったのかと思った。
「Aシ、オレガンマニエヨ。だね(Aさん、ひさしぶり)」
その声は、ひどく枯れていた。
わたしはナゼか、それだけで涙が零れそうになった。
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しお(プロフ) - まみさん» えーと、希とついてる方が連載中です。ついてないのは連載前の試験公開の作品ですので、中身は公開まで内緒ですー！すみません！ (2014年7月13日 14時) (
レス) id: f8fa8d899f (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - あゆあ☆１さん» こんにちは、パスのついてない方が連載中です。パスの方は先行公開のほうなので、もう追い付きますよー！お読みいただけるのはタイトルに希←がついてるものだけになります。ごめんなさい！ (2014年7月13日 14時) (レス) id: f8fa8d899f (このIDを非表示/違反報告)
あゆあ☆１(プロフ) - 汐 さんはじめましてです＾−＾小説をよませてもらってます＾−＾いつも楽しみに読ませてもらってます＾−＾ぜひ続きを読みたいのでパスワード教えてください＞＜よろしくお願いします＾−＾ペコリ (2014年7月13日 13時) (レス) id: 58d6f964b4 (このIDを非表示/違反報告)
まみ(プロフ) - こんにちは！この小説大好きなんですが、途中からパスワードがかかってて読めません(￣▼￣；)よろしければ教えてもらえませんか？続きが気になって気になって(笑▽笑) (2014年6月29日 10時) (レス) id: e10cbe5985 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - naeponさん» あわわわ！今気づきました。えっと、メッセージ送っておきます！ (2014年4月17日 8時) (レス) id: c026f6b756 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汐
| 作成日時：2014年4月7日 8時
